なぜ、日本人は安定配当のための株式投資が出来ないのか?

 

この問題について、考えてました。

株式投資の話をすると依然として「株式投資ってギャンブルでしょ」「ゼロサムゲームだよね」という意見が後を経ちません。

そもそも、企業の収入の一部である配当金を受け取ることが出来る時点でゼロサムゲームという指摘が的外れでしかないのだけど、そういう所は見事に見逃されて、イメージ先行で株式投資は考えられています。

単に知らないのか、わざと見逃して話をしているのか…。

 

その原因について、ツイッターでこんなことをつぶやきました。

 

この2つの原因について、もうちょっと深掘りしてみてみます。

 

 

投資デビューを応援! マネックス証券では現在、口座開設で現金プレゼント・キャンペーンを開催中です。

【原因1】「日経平均」が原因

日本人が株をギャンブルだと思いこんでいるのは、そもそもの株価指数である日経平均がここ30年間、まったく成長していないことが原因です。

 

楽天証券に、日経平均の歴史についてわかりやすいグラフがあったので引用させていただきます。

日経平均株価まるわかり! 日経平均株価の過去から現在、そして今後を読み解く | 特集 | 楽天証券

 

上記の図を見るとわかるとおり、1989年12月に過去最高値である38,915円を記録して以降、下降と停滞の30年となっています。

グラフが少々古いですが、現在は2万円程度まで回復しています。

が、それでも全体で見れば「停滞」の中にいる状態ですね。

 

過去30年を切り出すと、こんな感じのチャートに。

完全に停滞してますね。


Nikkei 225 Index - 67 Year Historical Chart | MacroTrends

 

ニュースでも大きく取り上げられるとおり、日本経済の指標として日経平均が使われていますので日本人にとっての「株式投資のバロメータ」と考えられています。

その重要なバロメータが、平成ずっとこんな体たらくだとどうでしょう?

当然「株式に投資したら安定的に儲かるね」という意識はなくなりますよね。

自然と、この停滞のレンジ相場の中で「安く買って高く売る」という投機的な目的でしか参加できなくなってきます。

そうなると、大損する人も少なからず存在するわけで、それらが積もり積もって「株式投資はギャンブルだ」というイメージになってくる大きな原因なのです。

米国株は30年で5倍に成長

その反面、米国株の指標である「NYダウ」はというと、30年で5倍になりました。

リーマンショックを乗り越えながらも、右肩上がりで成長してきました。


Dow Jones - 100 Year Historical Chart | MacroTrends

 

この指数を年々見ていたのであれば、「この市場に投資したら儲かるね」という意識が間違いなく出てきますよね。

米国株は1株単位、数十ドル(数千円)からでも購入可能なので、どんな一般市民であっても購入しようと思えば購入可能です。

どんな時期であっても5年は持ち続けていれば株価が上がってきている過去の実績があるので、じゃあ投資をしようかな、という意識が働いてくるのです。

 

つまり日本人の中で株式とは「いずれ上がっていくもの」ではなく、「上下するもの」であり、結局は上げ下げの中で売買利益を取る投機だと刷り込まれてしまっているのが原因です。

この辺は悲劇ですよね。

ぼくが生まれた頃から株式市場が全く成長していないという事実は、株式投資をしたいという気持ちを若者からも当然奪っていきます。

書店においてある投資本も、ほとんどは投機的に売買・トレードの方法を書いたものがほとんどなので、ここでもやはり「株式投資はギャンブルだ」という意識になってきてしまうんです。

【原因2】安定配当している日本企業が少ない

これも原因です。

日本の株式は、安定的に配当を続けている企業が少なすぎます。

毎年のように配当金額がコロコロと変わるので、配当金による不労所得に向いていない企業が多いのです。

この銘柄を持っていれば、最低でも過去10年は安定的に利回りを出してくれる…そんな銘柄が、残念なことにとても少ないのが実情です。

 

これは、こちらのデータを見れば一目瞭然。

【25年以上連続増配している企業の数】

  • 日本:1社 (花王のみ)
  • 米国:132社

 

比べるまでもないですね。(笑)

米国では上場している132社が25年間にも渡って安定配当・連続増配しているのに対して、日本の企業で25年以上連続増配している企業はたった1社、花王のみです。

これでは「株式投資をして安定収入を得よう」なんて考えになるわけもありませんよね。

 

今は好調だったとしても、不景気になったら軽々と減配されてしまうようでは「また次の不景気時に配当金の安定収入が途絶えてしまうのでは」という疑念が持ち上がってきます。

そうなってしまうと、どうしても投資の方向性として「安く買って高く売る」となってきてしまいがちです。

持ち続けていたとして、過去10年以上に渡って必ず配当金が安定的に支払われるか、疑問符が付きますから、どうしても株価が高い時に利益確定してしまいたくなってしまう構造なんです。

まとめ

  • 【原因1】「日経平均」が原因
  • 【原因2】安定配当している日本企業が少ない

 

日本人の投資に関する意識というのは、1つの原因による単純なものではなく、長年の積み重ねによるものですので、株価指数と配当金だけが原因ではないはずです。

他にも、超低金利による「銀行に預けても額面は増えない問題」もありますしね。

色んな原因がこの30年間で積もり積もって、投資への苦手意識が刷り込まれていったのです。

 

…結局、日本株式と米国株式のあてこすりみたいな感じになってしまいましたが、事実、日本株式は安定収入には向かない市場なのだと思います。

ぼく自身、投資信託の形でポートフォリオに日本株式を含めていますが、個別株の形では保有していません。

よほど魅力的な銘柄が現れない限りは、日本の個別株を保有することは…ないんじゃないかなと思ってます。

過去30年のチャートを見ても、右肩上がりではない停滞ぶりを見ると、とてもじゃないけど買いたい気持ちにはなりませんしね…。

 

今回は、ぼくの考えをまとめました。

ご参考までに、それでは!