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今回は、セゾン投信が運営から販売までを一括で行う、国内では珍しい直販型のインデックスファンド、「バンガード・グローバルバランスファンド」を見てみます。

「長期投資のための低コストインデックスファンドファンド」を一貫して行うという考え方のファンドで、規模もかなり大きな、人気ファンドです。

 

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セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

このファンドの基本的な情報はこちら。

項目内容
投資対象世界各国の株式・債券
(50:50)
運営会社セゾン投信株式会社
信託期間無制限
設定年月2007年3月
純資産額1045.9億円
(2016年7月時点)
基準価額の傾向
(ベンチマーク)
各国資産のインデックスと連動

2007年3月から発足したファンドで、2016年7月時点で純資産額(ファンドの大きさ)が1045億円を越えているというのが特筆すべきポイントですね。

バランス型インデックスファンドでこれだけの規模の資産額はかなりのものです。

僕が所有しているeMaxisバランス 8資産均等型でも187億円規模だということを考えると、かなりすごい数字です。

それだけの利用者が、積立投資を続けて資産を増やし続けているという現れということですね。

「eMaxis バランス(8資産均等型)」を見てみる | 怠け者の20代が投資やってみたブログ

特徴1:運営思想がはっきりしている

他の投資信託と大きく違うのが、運営の思想がはっきりと「長期投資のための低コストインデックスファンドファンド」と定められているところですね。

  • 長期投資を目的とする
  • インデックスファンドにのみ投資する
  • 再投資型で資産を増やすことを目的とする

もともと国内にはあまりなかった「長期投資のための低コストインデックスファンドファンド」を実際に広めたいという目的で2007年から発足したのがこの会社とファンドなので、その方針が一貫してます。

まあ、細かい思想についてはセゾン投信の社長の中野氏が書籍もよく出しているので、そちらを読んだり社長自らが配信している動画などをチェックしてみるのが手っ取り早いと思います。

 

 

投資信託で長く資産を増やしていくための方法としては実際の所「コストの低いインデックスファンドに積立投資していく」というのがほぼ正解だと思っています。

このバンガード・グローバルバランスファンドはそれらの条件を当然満たしているので、このファンドに積立投資しておけば、おそらく大きな損をすることなく、着実に資産を増やしていくことが可能だと思います。

☑ 低コストの長期投資ファンド

特徴2:「セゾン投信」でのみ販売されている

珍しい特徴のもうひとつが、セゾン投信でのみ独占販売されているという点。

通常のファンドは色んな人が購入できるよう、幅広い証券会社で取り扱ってもらうことを意図されているのだけど、このバンガード・グローバルバランスファンドは国内では非常に珍しく、セゾン投信でのみ購入可能という形式をとってます。

例えばぼくがこのブログでよくオススメしている、SBI証券やマネックス証券といったネット系証券会社や、大手系証券会社でも販売してないというわけですね。

☑ セゾン投信でのみ購入可能

 

運用もセゾン投信が行っており、販売もセゾン投信が行うという日本ではかなり珍しい直販型ファンドですね。

これも、運営思想の現れのひとつだと思います。

ファンドを多数用意して買い替えによる手数料の徴収を目的とするのではなく、あくまで思想に賛同して長期投資してくれる人だけを対象に販売するために、直販型というスタイルをとっているのだと思います。

 

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投資対象

さて、投資に関しての思想についてはセゾン投信のページを見てもらうことにして、このファンドの投資対象をみてみましょう。 下記は2015年末時点での情報です。

カテゴリごとの投資対象

バンガード・グローバルバランスファンドは「原則として株式と債券が50:50」とうたっています。

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世の大多数のバランス型ファンドもほとんどが株式、ついで債券をメインに配分していることを考えると、極めて一般的な比率だと考えて良いかなあと思います。

債券比率が50%なので、比較的リスクを抑えめにしようという感じでしょうか。 大損することを避けつつ、少ないけども安定的に資産を増やしていく…という考え方なのだと思います。

基本はこの50:50の比率としていて、中身の投資比率は状況に応じて変動していくようです。 2015年末時点ではこんな感じ。

カテゴリ比率
米国株式27.2%
米国債券24.0%
欧州債券18.1%
欧州株式11.4%
国内債券7.4%
新興国株式4.7%
国内株式4.1%
太平洋株式2.0%
その他1.2%

こうして並べると、比率としては「米国>欧州>国内」ということがわかります。

また、安定性を狙って債券に投資しているので、新興国債券は対象に含めていないということも伺えますね。

国ごとの投資対象

念のため、エリアごとの分散状況も図にしてみます。

カテゴリ比率
米国51.2%
欧州29.5%
日本11.5%
新興国4.7%
太平洋2.0%

バランス型の投資信託として見ると、日本国内の投資比率がかなり低め(11.5%)になっていることがよくわかります。

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先程にも書いた、バランス型インデックスファンドの有力手である「eMaxisバランス 8資産均等型」では国内の投資比率が37.5%(株式、債券、REITに12.5%ずつ)となっていることと比べると、かなり抑えめになっているな、というのが実感できますね。

 

個人的には、自分が住んでいる国の資産とはいえ、190以上ある国のうちのたった1国なので、資産を大きく国内資産に振り分ける必要はないと思っています。

なのでバンガード・グローバルバランスファンドの10%程度の投資比率の方が、実はeMaxisよりもバランス型の比率としてはちょうどいいんじゃないかなあ。 と感じてます。

☑ 実体経済に沿ったバランスの投資比率

分配タイミング

分配タイミングは年1回。 毎年12月10日に決算が行われ、成績に応じて再投資されます。

このファンドは再投資専用と言い切っていて、資産が増えた分は自動的に再投資されて、資産を増やすことに使われます。

再投資型のファンドとしては、これも一般的な対応ですね。

手数料

重要なポイントである、手数料はこちら。

手数料料率
購入手数料0%
信託報酬0.69% ±0.03%(税込)
信託財産留保額0.1%

購入手数料

購入手数料は運営思想のとおり、0%(ノーロード)です。

定期的な投資には不可欠な「ノーロード投資信託」とは? | 怠け者の20代が投資やってみたブログ

信託報酬

年間のランニングコストである信託報酬は0.69% ±0.03%(税込)に設定されています。

この±0.03%は、投資比率が変動することで手数料が増えたり、減ったりする分のようです。

これは投資対象となるバンガード系のファンドが投資カテゴリによって手数料が異なるため、投資比率が変動した際にどうしても変動する可能性があるということですね。

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その変動を考慮しても、信託報酬の数値としては低い方だと思います。

2015年以前は0.74%と設定されていたものが、元々のバンガード系ファンドの信託報酬が下がったことを受けて同じように信託報酬を下げてくれているところからも、思想の方針通りに動いているのだな…というのが伺えますね。

信託財産留保額

売却時のコストになる信託財産留保額は0.1%でした。

これも一般的な数値の範疇だと思います。

☑ 一般的に見て、かなり低コストに抑えられている

記事中に書いたとおり、このファンドはセゾン投信からでしか購入できません。

なので、メイン口座を他のネット証券にしている人には、購入するにあたってちょっとだけ面倒かもしれないですね。 (ぼくもだけど。)

とはいえファンドの内容を見るとかなり良い投資バランスと低コストのファンドだと思うので、個別に口座を開設してでも積立投資してみる価値はあると思います。

 

そういえば、以前紹介したマネックス証券の資産管理ツールでは、別の証券会社の資産もまとめて一括で管理可能な「MONEX ONE」という機能が提供されてます。

セゾン投信もこの対象に入っていました。 メイン口座は他のネット証券にしたとしても、セゾン投信分も含めて資産管理をするのもそんなに大変ではないかもしれませんね。

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それでは!