ネット証券会社は沢山あり、それぞれ独自のサービスや取扱い銘柄、手数料を設定しています。
沢山ありすぎて、一体どこで口座開設をしたらいいのか、正直迷ってしまいますよね。
このページではそれらをひとまとめにして、一気に比較できるように一覧化してみました。
投資信託の取扱い数比較から、株式投資や債券投資など、幅広くまとめてみました。 ネット証券会社の口座開設の参考にどうぞ!
今回、比較対象としたのは下記の8社です。
※こちらで紹介している情報については、日々変更になる場合があります。 最新の状況は、各ネット証券会社のサイトをご確認くださいね。
※7/15 日本株式の手数料を税抜から税込に変更しました。
目次
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各社の取扱いサービスまとめ
まずは、各社の取扱いサービスの対象を一覧にまとめてみました。
投資 信託 | 国内 株式 | 米国 株式 | 債券 | FX | 先物 取引 | 個人型 確定拠出 年金 |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|
SBI証券 | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
マネックス証券 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - |
楽天証券 | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ |
岡三オンライン 証券 | ○ | ○ | - | - | ○ | ○ | - |
SMBC 日興証券 | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | - |
フィデリティ 証券 | ○ | - | - | - | - | - | - |
セゾン投信 | ◎ | - | - | - | - | - | - |
カブドットコム 証券 | ○ | ◎ | - | ○ | ○ | ○ | - |
各社とも投資信託や株式投資、FX、個人型確定拠出年金(iDeco)などの取扱いがありますが、一部証券会社では投資信託のみを扱っているものもあります。
投資信託から始めてみて、今後他の投資にも幅広くチャレンジしてみたいという場合は、取扱いの幅が広い証券会社を選ぶのが良いでしょう。
赤色二重丸は、同じ対象を取り扱うネット証券会社の中で、特にオススメの証券会社を指しています。 詳しくは下記の詳細をどうぞ!
投資信託サービスを比較してみる
まずは、投資信託サービス、取扱い数などを比較してみましょう。
毎月の 最小積立額 | 投資信託 取扱い数 | ノーロード 投資信託 取扱い数 | 特徴 | |
---|---|---|---|---|
SBI証券 | ¥100 | 2,397 | 1,075 | 取扱い数豊富 |
マネックス証券 | ¥100 | 942 | 361 | 1ヶ月に複数回の積立が可能 |
楽天証券 | ¥100 | 2,352 | 1,099 | 取扱い数豊富 |
岡三オンライン 証券 | ¥1,000 | 167 | 55 | |
SMBC 日興証券 | ¥1,000 | 961 | 301 | 海外企業の投資信託の 取扱いあり |
フィデリティ 証券 | ¥10,000 | 518 | 290 | |
セゾン投信 | ¥5,000 | 2 | 2 | 販売から運用を 一括で行う独立系 |
カブドットコム 証券 | ¥500 | 1,022 | 573 | 積立完了の メール通知サービスあり |
投資信託の取扱い数
投資信託の取扱い数としては、SBI証券が一番多くなっています。
次いで楽天証券と、この2社が取扱い数で競い合っているという状態ですね。
「取扱い数の多さ=選択肢の広さ」となるので、幅広い投資信託の中からしっかりと自分にあったものを選びたいのであれば、この2つがよさそうです。
毎月積立の最小単位
また、毎月積立の金額は、SBI証券・楽天証券・マネックス証券の3社が最小単位の100円になっています。
ワンコインから積立可能なのは魅力的ですが、本格的に積立を行おうとした場合、最低でも1万円ぐらいは毎月積立をしておきたいところなので、こちらはあくまで目安として考えておいた方が良いかもしれません。
各社の特徴的なサービス
マネックス証券の場合、1ヶ月の間で複数回積立が可能な「ウェブかんたん銀行つみたて」というサービスがあります。
これを使えば、毎月単位での積立よりも細かく購入することが出来るので、さらなる分散効果が期待できます。
またセゾン投信の投資信託の取扱い数は2本のみと際立って少ないのですが、これはこの2本のみを自前で運用・販売しているという独立系の証券会社であるためです。
一貫して低コストのインデックスファンドのみを運営していく姿勢は、なかなかユニークで面白いところです。
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国内株式投資の手数料を比較してみる
続いて、国内株式投資のサービスについて比べてみましょう。
株式投資で重要となるのは、購入時の手数料です。 この手数料が安いか高いかで、投資にかかるコストが大きく変わってきます。
下記、取引価格に対する手数料の比較図です。 いずれも税込み価格としています。
(赤太字は同じ価格帯でもっとも低い手数料、黒太字は2番めに低い手数料となります。)
国内株式 取引手数料 (税込) | 10万円以下 | 20万円以下 | 50万円以下 | 100万円以下 |
---|---|---|---|---|
SBI証券 | ¥150 | ¥199 | ¥293 | ¥525 |
マネックス証券 | ¥100 | ¥180 | ¥450 | ¥1,000 |
楽天証券 | ¥150 | ¥199 | ¥293 | ¥525 |
岡三オンライン 証券 | ¥106 | ¥216 | ¥540 | ¥864 |
SMBC 日興証券 | ¥135 | ¥194 | ¥432 | ¥864 |
カブドットコム 証券 | ¥97 | ¥194 | ¥270 | ¥1,069 |
少額取引に向いている証券会社
さて、こうして並べてみると各社ごとに手数料が全然違ってきます。 10万円以下程度の少額取引に向いている証券会社は、下記の3社という感じでしょうか。
最小手数料という面で見ると、カブドットコム証券が50万円以下まで手数料が低めの瀬底になってます。
続いてマネックス証券、岡三オンライン証券と最小手数料が続きます。
高額取引に向いている証券会社
逆に、100万円といった高額取引になると、最安手数料がまた異なってきます。
100万円以下の規模だと、SBI証券と楽天証券が525円と頭ひとつ抜けて安い値になっていますね。
一覧には記載していませんが、SBI証券の場合3000万円の取引になっても1050円固定と、高額取引に強いのが特徴です。
また、ずば抜けた手数料の安さはないものの、岡三オンライン証券 は少額取引でも高額取引でもバランスが取れた数値だと言えそうです。
どれぐらいの金額でトレードしていくかわからないのであれば、岡三オンライン証券を選ぶというのも選択肢のひとつです。
貸株サービスを比較してみる
以前このブログでも取り上げた貸株サービスについても、比較してみたいと思います。 貸株サービスについては、下記記事を参考くださいませ。
ネット証券会社の「貸株サービス」がちょっと面白そう 配当金+貸株金利でインカムゲインをゲット?
さて、貸株サービスを行っているのは下記の4社です。
国内株式 取引手数料 (税抜き) | 最低金利 | 最高金利 | 貸出中の 配当金の扱い |
---|---|---|---|
SBI証券 | 0.1% | 15% | 雑所得 |
マネックス証券 | 0.1% | 0.5% | 配当金として 受け取り可能 (手数料0.05%) |
楽天証券 | 0.1% | 15% | 雑所得 |
カブドットコム 証券 | 0.1% | 20% | 雑所得 |
最高金利に違いあり、だが…
こうしてみると最低金利は軒並み0.1%と変わりませんが、最高金利の違いに幅があります。
最高金利が一番高いのはカブドットコム証券の20%ですが、こうした高金利の銘柄は、実はかなり限られています。
数千ある銘柄のうちたった5〜10銘柄ほどしか、こうした高金利銘柄に指定されません。 その他の銘柄は、ほとんど最低金利の0.1%というのが実情です。
そのため、実際に貸株サービスを使う場合は金利はほとんど1%〜0.1%程度になるのが現実であり、最高金利の設定は参考値程度にとどめておくのが、良さそうです。
配当金の扱い
もうひとつ異なるのが配当金の扱いです。
各社とも、株式を貸出中の場合も、「配当金相当額」という形で配当金を支払ってもらえます。 が、「配当金相当額」は「雑所得」扱いとなり、配当控除を受けることが出来ません。
唯一、マネックス証券のみ、手数料を支払うことで雑所得ではなく配当金そのものとして受け取ることが出来るようになっています。
配当金として受け取った方が税制上のメリットがあるため、貸株サービスはマネックス証券を使うのが一番有利と言えそうです。
マネックス証券の貸株サービスの詳細と、雑所得の関係は下記にまとめてます。
個人型確定拠出年金を比較してみる
個人型確定拠出年金(iDeco)についてもチェックしてみましょう。 現在、取扱いがあるのは下記の2社のみと、まだまだ少ない状況です。
加入手数料 (初回のみ) | 口座管理費 (月額) | 対象ファンド 合計数 | 対象ファンドの 特徴 |
|
---|---|---|---|---|
SBI証券 | ¥2,777 | ¥491 | 62本 | eMaxisシリーズ あり |
楽天証券 | ¥2,777 | ¥393 | 28本 | セゾン投信の 2ファンドあり |
コスト面では、現在のところ楽天証券に軍配が上がっています。
両者とも加入手数料は同じですが、SBI証券が現在キャンペーン割引で同じ2,777円に割引されている関係で、キャンペーンが終了した後は加入手数料でも楽天証券の方が安くなる可能性があります。
個人型確定拠出年金については、詳しくは下記をどうぞ。
- 2017年から制度が変わる「個人型確定拠出年金」って一体何なのか、まとめてみた
- 節税に凄まじいアドバンテージ! 個人型確定拠出年金をはじめる2つのメリット
- 個人型確定拠出年金に対応しているネット証券会社まとめ・比較(2017年2月時点)
以上、各ネット証券会社の比較でした。
各社とも異なる手数料、異なる取扱いサービス、異なるメリットがあるので、自分にあったものを選んでみて下さいね。
今回比較しきれなかった部分についても、今後更に比較図を追加、最新版にしていくつもりです。 ぜひともご参考に!
それでは!