米国の電力事業は隠れた安定株だ!

 

こんにちは、20代怠け者(@20sInvest)です。

今回は、米国の電力事業を行っている「サザン・カンパニー」の過去20年間の配当金推移と、その期間中の増配率をまとめています。

ほとんど聞いたことのない名前だとは思いますが、実はかなりの「安定+高配当」なのです。

早速見ていきましょう!

 

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【SO】サザン・カンパニー

サザン・カンパニーは、米国でのガス・電力事業会社です。

米国内での事業が主ですので、当然日本ではほとんど名前の聞かない企業ですが、事業規模は巨大です。

また、インフラとなる電力事業ですので、非常に安定した企業だといえます。

創立は1945年なので、創業74年目ということになりますね。

サザン・カンパニーの事業範囲

サザン・カンパニーがカバーする地域は以下の通り

18州、900万世帯がサザン・カンパニーの顧客です。

  • アラバマ州
  • カリフォルニア州
  • フロリダ州
  • ジョージア州
  • イリノイ州
  • カンザス州
  • ルイジアナ州
  • メイン州
  • ミシシッピ州
  • ミネソタ州
  • ニューメキシコ州
  • ニュージャージー州
  • ネバダ州
  • ノースカロライナ州
  • オクラホマ州
  • テネシー州
  • テキサス州
  • バージニア州

 
 

アメリカ各州での人口トップ3である「カリフォルニア州」「テキサス州」「フロリダ州」も事業エリア内ですね。

アメリカは、先進国で数少ない人口増加国の1つです。

サザン・カンパニーが関わるエリアも例外なく人口増加エリアですので、インフラである電力事業はゆるやかながらもまだまだ伸びしろがあるといえます。

【実績1】サザン・カンパニーの年間配当金の推移

さて、サザン・カンパニーの2018年〜1999年の20年間の年間配当金と増配率の推移は以下の通りです。

 年間配当金上昇率
2018$2.383.5%
2017$2.303.5%
2016$2.223.3%
2015$2.153.4%
2014$2.083.5%
2013$2.013.6%
2012$1.943.7%
2011$1.873.9%
2010$1.804.0%
2009$1.734.2%
2008$1.664.2%
2007$1.603.9%
2006$1.544.1%
2005$1.484.2%
2004$1.422.2%
2003$1.392.2%
2002$1.3612.0%
2001$1.2147.8%
2000$0.820.0%
1999$0.82-

 

サザン・カンパニーの連続増配記録は19年です。

これは、図を見ていただくとわかるとおり2000年と1999年の配当金が両方とも0.82ドルで、増配がストップしているためですね。

ただし、過去70年間、減配には至ってません。

これはサザン・カンパニーが電力会社、安定的な公益事業であるという証拠ですね!

2019年5月時点の株価と利回り

この記事を書いている2019年5月時点でのサザン・カンパニーの株価は52.52ドル

利回りは4.72%です。

 

現時点でも、安定的な事業内容の割にはかなりの高利回りです。

日本国内の電力事業の銘柄の利回りと比べると…やはりひと回り違いますね。

【参考】2019年5月時点の日本の電力事業銘柄の利回り
  • 関西電力:3.72%
  • 中部電力:2.78%
  • 東北電力:3.14%
  • 九州電力:2.79%
  • 東京電力:0% (配当金なしのため)

ちなみに、1979年からの過去40年間の株価の推移は…こちらの通り。

急上昇も急降下なく、こちらも安定してます。

少なくとも、売買目的で購入する類の銘柄でないことは確かですね。(笑)

 

ただし、過去5年間で見ると少々印象が変わります。

過去5年間は株価が上昇せず、45〜55ドルの間を行ったり来たり。 停滞しています。

こうして見ると、投資家の購入ラインが45〜50ドルあたりなのかもしれませんね。

ちなみに、45ドルで購入した場合、利回りは5.2%ほどになります。

【実績2】サザン・カンパニーの年間配当金の平均増配率

サザン・カンパニーの過去20年間の平均増配率は6.2%ですが、注意が必要です。

 

グラフを見てもらうとおわかりの通り、2001年の増配率が47.8%と、飛び抜けて高くなっており、これが20年全体の平均を高く押し上げています。

また、翌年2002年の増配率も12%です。

 

この2年間の増配率がイレギュラーだったとして、それ以降の期間の平均増配率を調べてみると平均3.6%になります。

サザン・カンパニーに投資する上での実質的な増配率はこちらと見て良いでしょう。

今後10年、安定的に増配率3.6%をキープした場合

事業内容が安定的な電力事業であることを考えると…この上昇率を今後もゆるやかにキープしてくれることが期待できますね。

もちろん2008〜2009年のリーマン・ショック時でも、増配をキープしています。

 

あくまで皮算用ですが、今後10年間も増配率3.6%をキープした場合の配当金と、現在の株価(52.52ドル)で購入した場合の利回りを試算してみました。

10年後には、6.45%以上の利回りで毎年、配当金が支払われる仕組みになります。

予想
配当金額
現在の株価で(52.52$)
購入した場合の利回り
2028$3.396.45%
2027$3.276.23%
2026$3.166.01%
2025$3.055.80%
2024$2.945.60%
2023$2.845.41%
2022$2.745.22%
2021$2.655.04%
2020$2.554.86%
2019$2.474.69%
2018$2.384.53%

 

以前、このブログでご紹介した他の連続増配銘柄の平均増配率についてもまとめておきますね。

これらの銘柄と比べるとさほど増配率は高くありませんが、安定配当株の中でも安定志向のインフラ事業では、どんどん増配よりもじわじわ安定増配をしてくれれば、それに越したことはありませんね…。

【参考】他の連続増配銘柄の平均増配率

 

以上、ご参考までに!

それでは!

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