「金持ちはケチ」は本当?
色々本を読んでいます。
お金持ちになりたいわけではないけれど、貧乏人のままあくせく毎日を追い立てられて働くのはどうしても嫌なので、お金持ちとは言わずとも経済的自由を得る方法を模索していくことは重要だよね。
そんなわけで読んだ「お金持ちの教科書」に掲載されていた、金持ちはケチだといわれる理由について。
目次
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お金持ちの教科書
一般的に「お金持ち」と呼ばれる人をターゲットにコンサルタントを続けている筆者が、お金持ちについて分析してみた…という本。
お金持ちになる具体的な方法が書いてあるわけではありません。 投資の方法とかビジネスの立ち上げ方とか、そういったことは全く記載がないので、「お金持ちの教科書」というよりは「お金持ちのアンケート結果」という感じかな。
住む場所、移動手段、友達の選び方、見栄の張り方…多くのお金持ちと交流し、自らも富裕層の仲間入りを果たした著者が見出した「お金持ちの真理」とは?
お金持ちになりやすいタイプや、絶対的な儲けのテクニックなどない。しかし、お金持ちに特有の「思考パターン」や「行動原理」は存在する。お金持ちのように考え、行動することが、お金持ちへの近道となる。
この書籍を読めばお金持ちになれる! …とは限らないけども、世の中のお金持ちの思考回路や傾向をチェックするにはうってつけかもしれない。
少なくとも、一般市民の思考回路のままではお金持ちになれない、経済的自由は確立できないということは大事なことだと思います。
経済的自由を手に入れたいと思うのであれば、考え方や生き方を少しずつ一般市民とは変えていかなければならないのだろうなあ。
金持ちは価値の無いものにはお金を使わない
さて、なぜお金持ちはケチと呼ばれるのか…。
お金持ちはお金を使わないからお金を沢山持っているのだ。 …というのは簡単だけど、節約したらお金持ちになれるのだったらみんな簡単にお金持ちになれているハズですよね。
実際の所、お金持ちはお金を沢山使っているらしい。 ただし、それは一般市民の目に見えないことが多い、ということらしい。
お金持ちはケチだとよく言われる。たしかにそれは本当だ。
多くのお金持ちが無駄なお金を使わないが、何でも出費を抑えているわけではない。使うべきところには使っている。 使う必要がないと思うところにはビタ一文払わない代わりに、自分が必要だと思ったことには何の迷いもなく大金を投じる。
お金持ちは、どこに金を使うべきかという感覚がふつうの人とは異なっているので、ある部分が一般人から見たらドケチに見えるだけなのだ。
例えばマイクロソフトのビル・ゲイツには「ポケットに入っていたはずの1ドルの割引券を探すために後ろに並んでいる客を何分も待たせた」という逸話があります。
これも超金持ちであるビル・ゲイツにとっては1ドルでも節約してお金を使いたくない買い物だったということなのだろう。
その反面、彼が価値があると思っている慈善活動については湯水のごとくお金を使っていることは「お金をつかうべきところに使っている」ということそのものを表していると考えてよさそうです。
自分が価値があると思ったものに金を使えばよい
端的に言えばお金持ちの思考を実践するのであれば、自分が価値があると思ったものにだけお金を使うように心がければ良いということですね。
僕の場合。
そもそも躊躇なくお金を使えるほどの身分ではないけれど、自分の経験のため、自分がやりたいと思ったことへお金を使うことはどんどんお金を使ってます。 例えば旅行のための飛行機代だったり、英会話のための勉強だったり。
僕はブログを書くことで「経験は最終的に金になる」ということを知っているので、自分の経験のためならばお金を使うことは惜しまないようにしてます。 (このブログ自体も、経験をお金に変えているうちのひとつですからね。)
不労所得のためにブログをやろう! と思ったら押さえておくべき4つのポイント | 怠け者の20代が投資やってみたブログ
逆に、タバコやパチンコと言ったような嗜好品・歓楽のような「消えてなくなるもの」ためにお金を使うことは全くない。
パチンコの場合はリターンがある可能性もあるけれど、期待リターン率は-10%と言われているので、基本的にはお金が消えてなくなるものと考えてよいかと。
(タバコやパチンコの経験を活かす、というのなら話は別かもしれないけれど…。)
お金持ちがパチンコをやらないのも、それが理由のひとつだと思う。 パチンコにお金を使うぐらいなら、もっと手堅い投資方法があるわけだから…。
お金持ちにとって「飲み会は投資」
お金持ちにとっての飲み会はどうなのだろう? と思ったのだけど、どうやら飲み会や食事にお金をかけるお金持ちは一定数存在するらしい。
多くのお金持ちにとって食事や飲み会は投資なのだ。
親のお金を相続するのではなく、ゼロからお金持ちになるためには、投資や事業など何らかのリスクを取る必要がある。食事や飲み会では意外と重要な情報が得られることが多い。
接待など仕事に直結していない会合のほうが、変な打算がないのでなおさらだ。だからお金持ちは食事を重視する。
ドライなようだけど、お金持ちの思考としては「人と関わる接点=お金を使う価値がある」という思考から、飲み会にお金をつかう人は多いということのようです。
ただ豪遊するための飲み会ではなく、人脈や交流を深めるためならば、ケチらない方がよいということになりそう。
飲み会を行っても無駄になる場合もあるのでは?
ちょっと面白かったので、こちらの一文も紹介しておきましょう。
食事が投資なのはわかったが、せっかく食事をしても無駄になることが多いのでは、という疑問も湧くだろう。それに対しては、ある実業家K氏のコメントを紹介しよう。
筆者「たくさん食事や飲み会をしても、無駄になることが多いのではないですか?」
K氏「そうですね。飲み会の8割が無駄になります」
筆者「8割への出費は無駄と諦めるのですか?」
K氏「とんでもない! その人は今後会う価値がないとわかることは大きな収穫です」
お金を使って人と会い、その人に価値があるかどうかを見極めるのも立派な投資ということらしい。
やはりドライな考え方ではあるけども…お金持ちの思考とはこういうものなのですね…。
…と、お金持ちの思考を垣間見るうえで参考になるこの書籍。 「大金持ちの教科書」という続編も出てます。 興味があればどうぞ。