バランス型のノーロード投資信託を調べていると、信託報酬が0.216%と、バランス型の中でも最安値の商品を見つけました。
「楽天みらいファンド」という名前のバランス型ファンドとのことですが、「バランス型(アクティブ)」位置づけにカテゴライズされるみたいです。 どういうことだろう。 ちょっと調べてみます。
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楽天みらいファンド
楽天の名を冠してますが、楽天証券にかぎらず、その他のネット証券会社でも購入可能になってます。
基準価額・資産総額
2015年6月現在の基準価額は11,204円。 純資産額は1,014百万円です。
純資産額は順調に上昇傾向にあるようです。 ただ、それでも1,014百万(10億円)ほどの資産額なので、他のバランス型投資信託と比べると多少規模が小さい商品といえるかもしれないですね。
(ちなみにeMaxisバランスの8資産均等の資産総額は130億円ほど。)
バランス型投資信託の大本命?「eMaxis バランス(8資産均等型)」を見てみる | 怠け者の20代が投資やってみたブログ
投資対象
投資対象と比率は下記の通り。
投資対象 | 比率 |
---|---|
国内株式 | 5% |
先進国株式 | 45% |
新興国株式 | 10% |
国内債券 | 0% |
先進国債券 | 0% |
新興国債券 | 20% |
リート | 0% |
VIX先物 | 20% |
一目見ればわかるのだけど、「VIX先物」というあまり見慣れない投資対象が20%含まれてます。 ある意味、これがこの投資信託のキモかも。
VIX先物とは?
目論見書によると、VIX先物というのはこういうものらしい。
当ファンドは、相場急落時に大きく上昇する傾向にあるVIXの先物を利用した商品を保有することにより、 イベント時における相場暴落の損失を限定的にする効果を期待します。
VIXとは?
・市場参加者が予想するS&P500指数の将来のボラティリティ(前頁でご説明した、価格の振れ具合を表す「リスク」 と同じものです。)を数値化したものです。
・参加者たちが見込むボラティリティが高まるとVIXは上昇 しますが、一般的に相場の先行きに不確実性が高まるほど 数値が上昇するとされ、リーマン・ショック時等の株式相場 急落時には同指数は大きく上昇しました。
難しいことが書かれてますが、要するに「極端な値下がりで相場を暴落させないための保険」という位置づけの資産を20%とっているという認識で良いと思います。
リーマン・ショック時のようなどの資産も暴落するような事態にあっても、反発する資産を持っておくことで共倒れを防ぐという役割のようですが…そんな風に上手くいくのかな? 一応実績としては、リーマン・ショック時に反発して大規模な値上がりをしたというチャートが掲載されてます。
分配タイミング
分配・再投資タイミングは毎年・1月。
投資信託の設定日(スタート)は2013年4月からなので、発足してから2年近くの新しいファンドです。 あと、償還期限が2023年に設定されてます。
手数料
楽天みらいファンドの手数料はこんな感じ。
項目 | 手数料 |
---|---|
購入時手数料 | 0% |
信託報酬 | 0.216% + 成功報酬 |
信託財産留保額 | 0.15% |
信託報酬の「+成功報酬」というのがなんだか気になる。 元々の信託報酬が0.216%と、バランス型投資信託の中でも群を抜いて低い水準ではあるのだけど、この成果報酬というものが不明確なので、結局最終的な信託報酬がどれぐらいになるのか、見当を付けづらいので判断に迷うところ。
なんとなく個人的な印象としては、
- バランス型の割には結構偏りが大きい
- VIX先物や成功報酬など、不透明な部分が多い
と感じました。 従来のバランス型とは切り離して考えた方がいいと思います。 バランス型として考えた場合、株式が60%以上を占めているので、バランスが悪いと感じるかも。 外国株式の分散型投資信託と考える方が無難かもしれませんね。
購入するには
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