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先日、ネット上の書き込みを見ていてちょっと思ったので書いてみます。

 

「円安で大企業は儲けているのに、一般市民や労働者の給料はあがらない!」「不公平だ!」「円安は一般市民にとっては悪!」

…というもの。

 

まあ、円安だと海外からモノを買おうとすると価格が上がるので、物価が上がって一般市民が苦しくなる…という図式はわかります。

でもその一方で、円安の恩恵を受けて自分の資産を伸ばしている人も少なからず、この国内にはいるわけです。

文句をブーブーいつまで言ってる前に、自分も恩恵を受ける側になればいいんですよ。

 

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円安で得する企業

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一度、円安と円高でどういう企業が得をするのか、簡単にまとめておきましょう。 まずは円安から。

海外にモノを売って、外貨を得る企業。 輸出企業。

主な企業としてはトヨタ、ニッサン、ホンダなど、自動車系の企業が目立ちます。

一般的に、円安で得をする企業が日本には多いため、「円安=株高」となりやすい傾向があります。

 

また、円安だと海外からモノを買うために必要な価格が上がるので、海外から輸入している食料や燃料などの価格は上がりやすいです。

例えば大豆やバター、食肉、そしてガソリンなどですね。

☑ 円安=輸出企業が儲かる

円高で得する企業

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一方、円高で得をする企業はこういったものです。

海外からモノを買って、国内で販売する企業。 輸入企業。

主な企業としてはJXホールディング、日本航空、大王製紙など…。

輸入したものを日本国内で使ったり、加工して販売するタイプの企業は、海外からモノを安く仕入れられるので得をすることになりますね。

また、それに応じて国内のモノの価格は安くなります。 また、海外旅行などに行く場合にも有利ですね。

☑ 円高=輸入企業が儲かる

円安は大企業しか儲からない! という論調

ということで考えると、日本国内で生活する場合は円高の方がモノの値段が安くなるので生活しやすいと言えるわけですね。

逆に円安だと、モノの値段は上がるので生活が苦しくなる…という理論です。

 

さて、円安傾向に対してよく言われる論調としては「円安では一般市民は儲からない!」「大企業が儲けても一般市民まで恩恵がまわってこない!」という言葉。

話している内容としてはその通りなのだけど、実は当たり前の話で、これを文句として声高に叫ぶのは、正直おかしな話。

株式会社の利益は株主へ

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もともと一般市民、つまり労働者に周ってくる恩恵は、一番後回しにされます。

株式会社は仕組み上、労働者の給料を上げるよりも先に株主へ利益を分配することになります。

決算時に配当金という形でお金を分配する、アレです。

 

もともと株主は倒産や株価の下落というリスクを負ったうえで株式という権利を得ているので、株式会社が儲かった場合に株主が利益を得るのは当然の仕組みです。

リスクを負っていない者、というか雇用されている側の労働者への還元が後回しになるのも、仕組み上当然のことなのです。 心情的に納得できるかどうかは別にして、そういう仕組みなのだから仕方ない。

 

ここを履き間違えているか、もしくは知らない人が「大企業が儲かっているのに労働者に恩恵がない! これはおかしい!」と文句を叫んでるわけですね…。

(そういう層を煽って支持を得ようとする政党も、世の中にはあるわけで…。)

☑ 好景気が労働者にもたらす恩恵はもともと少ない

その大企業に投資しておけば恩恵を受けられる

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というわけで、円安で儲かっている大企業の恩恵を受けたいのであれば、株主になるのが一番の方法ということですね。

そしてそうした大企業の株主になるべく簡単になる方法は、投資信託を使って日本国内の株式インデックスを購入して大企業に投資することです。

もちろん個別に株を買ってもいいんだけど、最低取引額でも数十万円する上に単体での投資になるので、インデックス型の投資信託を購入するほうが手っ取り早いといえます。

そうして、日本の大企業の株をまんべんなく持っておけば、円安時の株高の効果で資産を増やすことが可能です。 まさに投資家側の立場に立てるというわけですね。

投資信託ファンドの購入については、下記の証券会社で積立購入するのが便利です。

☑ 大企業の株主になって、円安の恩恵を受けるべし!

正直なところ、ぼくは一般市民・労働者のままで救われようとするのではなく、「投資家として恩恵を受けられるようになる」ために努力すべきだ! と思ってます。

なんでもお上が、会社がなんとかしてくれる…などと考えずに、少しでも投資家側の有利な立場に回れるように行動するのが、労働者として搾取されないための対抗手段のひとつだと思います。

 

…などと、怠け者の分際でこんなことを言ってますが、労働者として日々搾取されるよりも投資家になって怠けられる道を選びたいところです。

それでは!