はい、こんにちわ!
ここ最近、日経平均がどんどん上昇していますね。
この記事を書いている時点で、ついに21,000の大台を突破しました。 この数値は21年ぶり、1996年以来だとのこと。
すごいですね、ぼくは当時小学生でしたよ。(笑)
米国NYダウも上昇を続けていて、保有している投資信託も全体的に上昇基調でありがたい限り!
さて、その日経平均の上昇(そして下落)は、日経平均に組み込まれている225銘柄の株価の平均値で計算されるということはご存じだと思います。
が、実はその225銘柄も、ただ均等に組み込まれているわけではないのです。
日経平均の上昇も、実は一部企業頼みだった!? なんてことも。
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日経平均の組入銘柄の構成比は一律じゃない!
日経平均は、組入対象となっている225銘柄の株価の平均値を表す数字です。
ということは、株価が大きな銘柄が、この指数全体に与える影響が自然と大きくなっていきます。
(分散したポートフォリオで、株式が上昇して占める比率が大きくなった場合に似てますね。)
日経平均は、通常のバランスファンドのように構成比を均等にするために比重を調整する…ということは行っていません。
そのため、特定銘柄の株価が上昇すれば、それだけ全体の構成比を占める割合が大きくなっていきます。
特定の企業の株価が飛び抜けて良ければ日経平均は上がるが、その企業の全体への影響度がどんどん高くなっていくという仕組みなのですねー。
構成比はここでチェック!
日経平均の各銘柄の構成比を調べるには、こちらのサイトが便利です。
画面を下にスクロールしていってもらえば、「日経平均採用全銘柄 寄与度 一覧」という項目があり、ここに225銘柄すべてが掲載されています。
現時点での株価も一緒に表示されるので、けっこう便利!
また、画面の下までスクロールすると、銘柄の入替えの履歴などもチェックできますよ。
上位10銘柄だけで3割を占める!
ということで、こちらの上位一覧を見てみると…。
上位10位までで、構成率が32%を占めています。
225分の10銘柄だけで、全体の3割を占めるという、かなりアンバランスな状態になっているのですね。
日経平均を指標としたインデックスファンドは、この構成比を元に購入しますので、自動的に1位・2位のファーストリテイリング(ユニクロ)やソフトバンクの株式を多く保有することになります。
機会的にランク上位の銘柄を多く買うことになるので、その銘柄が多く買われて、上昇の圧力にもなります。
そして更に、全体に与える影響度も大きくなっていくのですねー。
特に1位のファーストリテイリングは、寄与度(株価の変動が日経平均の変動に与える影響度)が「+71.24」と突出して高い状態です。
つまりユニクロに何らかの問題、もしくはかんばしくない決算発表などがあって株が売られるようなことがあれば、日経平均の値を大きく下落させる可能性が高いということになります。 (逆も然り!)
「日本の主要企業225社の平均値」という名目ではありますが、実はこんなにも偏りがあるのですね…。
分散投資しているとはいえ、完全な分散ではないということがわかります。
下位の銘柄は微々たるもの
ちなみに、ランク下位の銘柄の構成比もちょっと見てみましょう。
ランク下位となると、1銘柄の構成比は「0.05%程度」という、非常に小さな比率になっています。
先日、会社ぐるみの不正が発覚した神戸製鋼所や、2011の原発事故以来株価が低迷した東京電力なども、このランク下位に位置しています。
これらのランク下位企業の株価が大きく変動しても、寄与度が低いので日経平均には大きく影響しません。
神戸製鋼所はこの記事を書いている時点で大きく下落している最中で、問題発覚直後は21%も下落するという状況でしたが、日経平均は上昇をつづけて21,000台まで伸びていました。
(ちなみに、問題発覚前の構成率は0.02%でしたが、その後の下落で0.01%と、更に構成比が小さくなりました。)
まとめ
- 日経平均は株価の平均値なので、均等ではない
- 上位10位の銘柄だけで3割を占める
- 上位銘柄の株価の変動が日経平均の数値に大きく影響する
- 1位のファーストリテイリングの寄与度が突出して高い!
- ランク下位の銘柄は、暴落しても影響度合いが低い
思った以上に奥が深い、日経平均。
通常はあまり細かいことを考えずに数値だけを見て「景気が良くなった!」「悪くなった!」という目安にするぐらいでいいかもしれません。
しかし、実はある複数の企業の影響度が強い! ということも、頭の片隅に入れておくと良いのかなと思います!
以上、ご参考までに!
それでは!