突然の新施策!
1月29日、日銀がマイナス金利政策を発表してましたね。
日銀、苦肉の「奇策」 マイナス金利導入 (朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
マイナス金利という文言自体、日本人にとってはあまり聞き覚えがないワードだったと思います。 実際、日本国内では初めての施策になるみたいですね。
今回のマイナス金利政策とは一体なんなのか、また、どういった影響が自分たちにあるのか、ちょっと考えてみようかな。
目次
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今回の変更
今回金利が変更になるのは普通の人が銀行に預けている普通預金の金利ではなく、銀行が日銀にお金を預ける当座預金の金利のみです。
つまり銀行が日銀にお金を預けている場合、銀行側は金利を受け取るのではなく預金の手数料を日銀に支払うことになるという動きになります。
今回の変更ではこの日銀〜銀行間の預金の金利のみマイナスです。
なので、直接的に自分たちに関わってくる部分ではないことは覚えておいた方がよいでしょう。 「銀行に預けてたらお金取られるんだって! ヤバイ!」とか早とちりはなさらぬよう…。
影響①:ドルレートが上がって円安に
とはいえこの政策、直接的ではなく間接的に我々にも影響が出てきそうです。 とりあえず目に見てすぐわかるのが、ドルレート。
ドルは金利上昇局面と言われてますが、かたや日本は更に金利下落局面になったことを考えると、更にドル高・円安方向に進むだろうと予測されてます。
確かに29日の1日だけで、USドルレートが118円代→121円代にまで変動していました。 さらなる円安の可能性も、ありそうですな。
ドルに限らず、その他の通過のレートも通過高・円安の傾向にあるようで、低迷が続いていたブラジルレアルですら28円→30円に復活してます。 (元々が45円ぐらいだったので、全然復活したという感はないのだけど!)
影響②:すでに投資していた人には恩恵ありかも
更に円安に動くというわけだから、すでに海外資産を持っていた場合は更に日本円としての価値があがるというわけですね。
米国がメインである先進国株式の基準価額などは、上がるんじゃないでしょうか。 それ以外の資源国通過の投資信託なども、少しばかりは上がりそう。
と言っても、ここ数週間がかなり下落の相場だったので、30日時点では多少値を戻したかな…という程度ではありますが。
影響③:円安効果で品物は更に値上がりするかも
もちろん円安になると海外のモノが高くなるというわけなので、街中の品物も値上がりする可能性もありますね。
…そうなると、ただでさえキツい生活が更にキツくなるかも。 うわぁ。
その反面、海外にモノを売る大企業の業績が良くなる可能性も大きくなります。 既に自動車系の企業などの株が買われて、株価が急上昇するなどの反応もありますしね。
あと、円安なので外国人観光客は更に増えるかもですね。 個人的には観光客の増加は歓迎なので、良いのかなと思うけども。
影響④:住宅ローン金利が下がる可能性あり
更には、金利が下がったことで住宅ローンの金利も下がっていくという予想もあるようですよ。
どうしてそうなるかというと「マイナス金利なので銀行が日銀にお金を預けていられなくなる」→「そのお金は別の人に貸したい」→「住宅ローンとして貸し出そう!」→「金利を下げて借りやすくする」という方法論で、金利が下がるというように予想されるのだそうです。 なるほどね。
住宅ローン金利低下を見込んだ、景気回復というのも日銀的には盛り込んでそうです。
預金神話が変わるかも?
実際、どれぐらいの効果があるかは、正直いってわかりませんけどね。 今までに国内では前例の無い政策なだけに、効果の程は未知数というわけです。
個人的にはこうしたマイナス金利という報道で、「このまま預金だけしていて大丈夫なんだろうか…」と考える人が増えることを僕は期待してます。
それによって、株式や投資信託といった預金の金利よりは遥かにリターンの良い資産運用を検討する人が増えると、投資関係も盛り上がってきて面白そうですよね。
日銀によると「必要な場合はさらに金利を下げる用意あり」とのことなので、さらなる追加のマイナス金利設定で、更に円安に動く可能性もありそうです。