米国株トップ8! 連続増配61年銘柄です。
ということでこんにちは! 20代怠け者(@20sInvest)です。
今回注目するのは米国株の「スリーエム」です。
実はこの企業、米国の超老舗企業で、かつ安定配当株でもあるのです。
過去20年間の配当金推移と増配率をまとめましたので、早速見ていきましょう!
目次
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【MMM】スリーエム
スリーエムは米国を代表する化学・素材のコングロマリット(複合企業)です。
スリーエムは元々「ミネソタ・マイニング・アンド・マニファクチュアリング (Minnesota Mining & Manufacturing Co.)」という名称でしたが、2002年に正式に「3M Company」に名称を変更しています。
主な事業は以下の通り。
- 電気・電子分野 (素材)
- 医療・保険・ヘルスケア
- 交通安全用品
- 安全・セキュリティ技術分野
- 工業用品
- 各種接着剤、テープ・フィルム
- 文房具
- 家庭用補修・掃除用具
日本国内では100%出資の子会社「スリーエム ジャパン」が事業を行っています。
スリーエムというと…やはり接着剤や粘着テープなどのイメージが強いですね。
スリーエムのティッカーは【MMM】です。
スリーのエムだからMMM…なるほど、わかりやすい。(笑)
スリーエムの歴史
スリーエムの設立は1902年、116年前です。
日本では明治35年ですから、その時代から存続している老舗企業、ということになります。
ニューヨークの株式市場、NYSEに上場したのが1946年、今から73年前。
連続増配記録としては2019年現在で61年目となります。
米国の連続増配ランキングではトップ8位です。 連続増配銘柄の世界でも、かなりのツワモノです。
【実績1】スリーエムの年間配当金の推移
スリーエムの2018年〜1999年の、20年間の年間配当金と増配率の推移は以下の通り。
年 | 年間配当金 | 増配率 |
---|---|---|
2018 | $5.44 | 15.7% |
2017 | $4.70 | 5.9% |
2016 | $4.44 | 8.3% |
2015 | $4.10 | 19.9% |
2014 | $3.42 | 34.6% |
2013 | $2.54 | 7.6% |
2012 | $2.36 | 7.3% |
2011 | $2.20 | 4.8% |
2010 | $2.10 | 2.9% |
2009 | $2.04 | 2.0% |
2008 | $2.00 | 4.2% |
2007 | $1.92 | 4.3% |
2006 | $1.84 | 9.5% |
2005 | $1.68 | 16.7% |
2004 | $1.44 | 9.1% |
2003 | $1.32 | 6.5% |
2002 | $1.24 | 3.3% |
2001 | $1.20 | 3.4% |
2000 | $1.16 | 3.6% |
1999 | $1.12 | - |
この記事を書いている2019年5月時点でのスリーエムの株価は185.22ドルで、利回りは2.94%になります。
ここ1年間の値動きはあまりないですが、過去10年間で株価がかなり高騰しており、利回りは3%近くをキープしています。
これは、年間配当金とその上昇率もかなり高い水準をキープしているということも現れですね。
上昇率の図を見ると、直近2018年では増配率は15.7%なので、実際かなり高いです。
【実績2】スリーエムの年間配当金の平均増配率
毎年の増配率が大きく波打っているので、平均を出してもあまり意味はないかもしれませんが…。
過去20年の平均増配率は8.9%です。
- コカ・コーラ:8%
- AT&T:3.9%
- アルトリア・グループ:10.7%
- サザン・カンパニー:6.2%
配当性向は安定している
ここ近年の増配率が10%を超えることも多々あり、2014年には増配率が34%を超えています。
ここまで急激な増配だと、今後もしっかり安定的に増配をキープしてくれるのか? 逆に不安になるところですよね。
念のため、その年の順利益から配当金をどれだけ出したのかを示す「配当性向」を、過去5年分調べてみました。
年 | 配当性向 |
---|---|
2018 | 61% |
2017 | 59% |
2016 | 54% |
2015 | 54% |
2014 | 46% |
55〜60%ほどで、比較的安定していることがわかります。
配当金が増えているにもかかわらず配当性向が安定しているということは、純利益をしっかりと配当金に反映させてくれている、と考えられますね。
ただし、2014年以前の配当性向はもっと低く、ここ数年で配当性向を上げてきた、という背景があります。
…となると、なおさら今後どれだけ継続出来るのか? 気になるところではあります。
100%だと、その年の順利益のすべてを配当金として支払った、ということになります。
- 配当性向が低いと:株主への還元が低い 成長重視
- 配当性向が高いと:株主への還元が高い 配当重視
すべてこのようにシンプルには当てはまりませんが、上のような方針が配当性向の数字から見て取ることができます。
40年前にスリーエム株を買っていたら…
完全に余談ですが、今から40年前の1979年頃の株価はたったの6.69ドルでした。 (現在の株価は当時の27倍!)
もし、この頃にスリーエムの株を買ってそのままホールドし続けていれば…。 現在は年間81%の利回りで毎年配当金が貰えているということになるのですね。(笑)
すごすぎ。
以上、ご参考までに!
それでは!
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