米国株トップ10! 57年連続増配銘柄です。
ということでこんにちは、20代怠け者(@20sInvest)です。
今回注目するのは米国株の製薬・医療機器メーカー「ジョンソンエンドジョンソン」です。
この企業の銘柄の、過去20年間に渡る配当金の推移と増配率を見ていきましょう。
目次
投資デビューを応援! マネックス証券では現在、口座開設で現金プレゼント・キャンペーンを開催中です。
【JNJ】ジョンソンエンドジョンソン
chrisdorney / Shutterstock.com
ジョンソンエンドジョンソンは、アメリカ・ニュージャージー州に本社を置くヘルスケア系巨大企業です。 ティッカーは【JNJ】です。
設立は1887年なので、創立133年にもなる老舗企業ですね。
メイン事業は、以下の3つ。
- 製薬
- 医療機器
- ヘルスケア製品の販売
米国企業ですが、世界各国でも事業展開をしています。
2018年の売上では「米国内での売上が51%」「米国外での売上が49%」とほぼ半々の割合になっています。
米国も米国外のマーケットも、両方とも成長市場ですから、その市場で大きな存在感のあるジョンソンエンドジョンソンは、まだ拡大する余地がたくさんあると言えますね。
ジョンソンエンドジョンソンは日本でも展開していて、日本法人もあります。 (正式名はジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社)
製品としてはバンドエイドはベビー用品、コンタクトレンズなどが有名ですね。 (ぼくもこのジョンソンエンドジョンソンのアキュビューのコンタクトレンズを使ってます。)
日本法人は東京市場では上場していないので、投資する場合には米国株のJNJを購入することになります。
【参考】2018年のファクトシート
ちなみにジョンソンエンドジョンソン、投資家向けにこんな感じでわかりやすいまとめ資料(Fact sheet)を出してくれています。
2018年の資料によると、
- 従業員数:135,000
- フリーキャッシュフロー(FCF):18.5ビリオンドル
- 営業利益の成長:35年目
- 連続増配:57年目
- 株式の10年間のトータルリターン:11.3%
- 過去5年間に販売開始した製品が占める売上:25%
- マーケットでシェア1位・2位を獲得している商品の割合:70%
- 2018年の米国内での売上:41.9ビリオンドル (売上の51%)
- 2018年の米国外での売上:39.7ビリオンドル (売上の49%)
【実績1】ジョンソンエンドジョンソンの年間配当金の推移
さてジョンソンエンドジョンソンの、2018年〜1999年の20年間での年間配当金と増配率の推移は、以下の通りです。
年 | 年間配当金 | 増配率 |
---|---|---|
2018 | $3.54 | 6.6% |
2017 | $3.32 | 5.4% |
2016 | $3.15 | 6.8% |
2015 | $2.95 | 6.9% |
2014 | $2.76 | 6.6% |
2013 | $2.59 | 7.9% |
2012 | $2.40 | 6.7% |
2011 | $2.25 | 6.6% |
2010 | $2.11 | 9.3% |
2009 | $1.93 | 7.5% |
2008 | $1.80 | 10.8% |
2007 | $1.62 | 11.3% |
2006 | $1.46 | 14.1% |
2005 | $1.28 | 16.4% |
2004 | $1.10 | 18.4% |
2003 | $0.93 | 16.4% |
2002 | $0.80 | 13.6% |
2001 | $0.70 | 12.9% |
2000 | $0.62 | 13.8% |
1999 | $0.55 | - |
平均 | $1.89 | 10.4% |
2018年の配当金が3.54ドル、2008年の配当金が1.8ドルですから、単純に考えて10年間で配当金が2倍になっています。
当時は株価も今よりもとても安かったですから、リーマンショック当時に仕込んでいればかなり高い利回りで配当金が毎年入ってきている、ということになりますね。 うらやましい!
そして冒頭でも触れている通り、米国屈指の連続増配銘柄でもあります。
増配記録は57年間です。
これはつまり、57年間ずっと配当をストップすることなく、安定的に配当金を増やしてきたという事実です。
さて、この記事を書いている2019年6月末時点ですと、ジョンソンエンドジョンソンの株価は140.69ドルで、配当利回りは2.7%です。
利回りとしてみると、いたって普通です。
過去20年という長さで株価を見ると、配当金と同じく大きく値上がりしていますが、過去5年間の株価は少々停滞気味で、150ドルを超えることなく130〜150ドルのあたりをウロウロとしている印象ですね。
安定株でもあるので、この130〜150ドルのレンジの中である程度下がってきたら購入する…というような基準で投資家から買われているのかもしれません。
そうなると、今の株価は過去5年間の中ではちょっと高め、という感じかな。
いずれにせよ、この株価の間でずっと推移するということであれば、連続増配の銘柄なので徐々に利回りは高くなっていくと考えて良さそうです。
個人的には3%を超えるあたりがちょうどよい指値注文のポイント、かな〜と思います。
ジョンソンエンドジョンソン単体の決算などの問題ではなく、マーケット全体の下落によってジョンソンエンドジョンソンの株価も下がった時は…その後の配当金と利回りを考えると、かなり魅力的ではないかと!
【実績2】ジョンソンエンドジョンソンの年間配当金の平均増配率
過去20年の平均増配率は10.4%です。
ただし、グラフを見ればわかるとおり、2000年初期の増配率は10〜18%と高い数字をキープしていましたが、2008年以降は示し合わせたかのように6%程度をキープしています。
となると、今後も基本的には増配率6%をキープしていくのが基本方針と考えて良さそうです。 (つまり、平均増配率は「6%」と考えるのが無難。)
他の銘柄でもそうですが、2000年初期の増配率は高かったのにその後はもう少しおとなしい増配率で落ち着く…というケースが多いですね。
やっぱり、連続増配という記録があり、それが株の購入意欲を支えているわけなので、極端な増配よりも現実的な増配率のキープに勤めているということなんじゃないかな。
- コカ・コーラ:8%
- AT&T:3.9%
- アルトリア・グループ:10.7%
- サザン・カンパニー:6.2%
- スリーエム:8.9%
以上、ジョンソンエンドジョンソンの配当金と増配率の推移でした。
こうした医療系の銘柄は「ヘルスケアセクター」と呼ばれますが、このセクターは景気に左右されずに安定的だという特徴もあります。
これまでの過去の配当実績・増配実績なども考えれば…ジョンソンエンドジョンソンはかなり狙い目の銘柄ですね。
以上、ご参考までに!
それでは!
各社ごとの、米国株の取扱い銘柄数をまとめていますので、こちらも合わせてどうぞ!