先日、保有していたインドネシア株式から、配当がありました。
配当金額としては3,467円と、ほどほどの金額ではありますが、驚きはその配当利回り。
なんと、配当直後の株価での配当利回りは12.32%となっていました。
え…えぇ!? 高すぎ!
なんでそんなことになっているのか、詳しく見てみます。
目次
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この記事のポイント!
- 12%の高配当はインドネシアの石炭企業
- 直近の配当利回りは12.32%
- 税金で差し引かれても、9.2%の利回り!
- 直近5年間の平均利回りも12%をキープ
- 安定配当される保証はないが…
配当があったのはインド・タムバンガラヤ・メガウ
今回配当があったのはインドネシアの企業「インド・タムバンガラヤ・メガウ」より。
項目 | 情報 |
---|---|
銘柄 | インド・タムバンガラヤ・メガウ |
ティッカー | ITMG |
株価 (インドネシアルピア) | 21,300 |
株価 (日本円相当) | ¥177 |
業種 | 石炭 |
PER | 13.22 |
PBR | 1.88 |
1株あたりの配当金 (インドネシアルピア・直近) | 1,300 |
1株あたりの配当金 (日本円・直近) | ¥10.8 |
配当利回り | 11.47% |
インド・タムバンガラヤ・メガウはカリマンタン島(ボルネオ島)の石炭事業の企業ですが、この銘柄は以前からも、高配当が維持されていました。
カリマンタン島は、マレーシアやブルネイと分割されている、インドネシア北部の島ですね。
カリマンタン島の石炭は主に日本や中国、インドなどに輸出されているようです。
内需が強いインドネシアの中でも、外需企業の色が強い感じですね。
インド・タムバンガラヤ・メガウ(PT Indo Tambangraya Megah Tbk)はインドネシアを拠点とする石炭鉱業会社である。
同社はPT Indominco Mandiri、PT Trubaindo Coal Mining、PT Bharinto Ekatama、PT Kitadin、PT Jorong Barutama Greston等の子会社を通じて、インドネシアの東カリマンタン、中部カリマンタン、南カリマンタンにある各種採炭コンセッションを運営する。
PT Indominco Mandiriはまたボンタンに位置する貯蔵・混合・船積み用の石炭ターミナル及び港湾・石炭加工工場向けの電気を提供する発電所を運営する。
他の子会社は石炭取引を行うPT ITM Indonesia、鉱業サービスを提供するPT Tambang Raya Usaha Tamaを含む。
この銘柄については下の記事でも書いていますが、ぼくが購入した時期から、配当利回りは8.87%でした。
これだけの高配当なので割高なのかと思いきや、日本円としてみると株価は180円程度。
500株買っても、9万円程度で投資できてしまうのですね。
余裕資金でインドネシア株式を2銘柄買ってみた。 購入したのはこんな銘柄!
配当利回りが12%
配当利回りが8.87%でも十分すぎるぐらいなので、「これぐらいの配当が次回の配当時にも貰えたら、面白そうだなあ」ということで保有していたものでした。
どうなるかなあとワクワクしながら待っていた、直近の2017年12月の配当金額が1,300IDR(インドネシアルピア)となり、2017年の年間配当金額は2,443IDRになりました。
配当直後の株価が19,650IDRのところ、配当金額が2,443IDRなので配当利回りもなんと12%に。
現在はもう少し株価が上昇したため、利回りは少し下がって11.47%となっていますが、それでも圧倒的利回りです。
す、すげー!
税金が引かれると、だいたい利回り9%ぐらい
もちろん、このままの金額が利回りとして入ってくるということはなく、税金が引かれて、残った金額が手取りとなります。
インドネシア株式の場合の手取りはだいたい68%ほどです。 結構、差し引かれちゃうんですよね。
- インドネシアの税金: 15%
- 日本の税金: 20.315%
ぼくの手取りは3,467円ほど
ITMGを500株ほど持っていたので、今回の配当金合計は5,525円ほどでした。
ここから税金などを差し引いて、実際に入ってきた金額が3,467円。
税金を差し引いても、利回りとしては9.2%ほどになりました。
差し引かれる税率が少々高いのが問題ですが、それでも9%の利回り驚異的ですね…。
直近5年間の配当金額と利回り
とはいえ、この銘柄のもうひとつの問題は安定して配当が保証されているわけではないというところ。
直近5年間の配当金を見てみました。
年 | 配当金(IDR) | 当時の配当利回り |
---|---|---|
2017年 | 2,443 | 12.32% |
2016年 | 495 | 2.93% |
2015年 | 1,397 | 24.40% |
2014年 | 2,075 | 13.50% |
2013年 | 2,478 | 8.69% |
5年の平均 | 1,778 | 12.4% |
2016年だけ、強烈に配当金額が下がってます。 この年の利回りは3%程度。
2015年も、心なしか低い配当金額ですが、当時の株価と配当金の利回りを計算すると…利回り24%!?
とんでもない数字になってますね…。
直近5年間の平均利回りは12%を超えてます。
10年間でみると右肩上がりな株価チャートでもないので、高値掴みしてしまうと利回りは低くなりますが、逆に低い数字で掴んで、うまいこと配当をキープしてくれれば、かなりの高配当が見込めるものと思います。
ちなみに、株価のピークである2011年頃の50,000IDR台の頃に購入していたとしても、2017年の配当金の利回りは4.89%です。
充分すぎますね…。
安定配当株ではない…!?
もちろん、この高配当が今後もずっと維持されるという見込みはどこにもありません。
特に石炭系の企業ということで、今後大きく成長する分野というわけでもないし、いつまでこうした利回りが維持されるのか?
…素人のぼくには、サッパリわかりません!
少なくとも石炭輸出企業なので、インドネシア国内事情よりも海外の需要に左右されるものと思われます。
また、輸出企業であれば通貨安によって決算に悪い影響が出る場合もあります。 (もちろんその逆もしかりで、通貨高になれば儲かる。)
しかし、国内需要増にともなって、石炭の輸出を半減させて国内需要に充てる、というようなニュースもあるので、徐々に輸出の比率は下がりそうな動きもあります。
インドネシアの国内需要のポテンシャルは高いので、そうなると今後も伸びていく可能性もありますね。
インドネシア:国内需要増により 2019年までに石炭輸出を半減 : レポート一覧 | JOGMEC 石炭資源情報
まとめ
- 12%の高配当はインドネシアの石炭企業
- 直近の配当利回りは12.32%
- 税金で差し引かれても、9.2%の利回り!
- 直近5年間の平均利回りも12%をキープ
- 安定配当される保証はないが…
なかなか面白い、東南アジアの株式の世界。
こうした個別株がほとんど話題になることはありませんが、こんな面白い銘柄もあるんだな!
ということで「少しでも認知度が上がればな〜」なんて思ってのご紹介でした。
それでは!
ぼくはインドネシア株式を楽天証券で買ってます
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インドネシアを含んだASEAN株式に投資する場合、現時点では楽天証券が一番メリットが大きいなと思っておりますよ!
その理由や詳しい話について、こちらの記事でも語っていますので興味があれば、ぜひどうぞ。