2017年から制度が新しくなった個人型確定拠出年金(iDeCo)について、先日から色々とまとめています。
2017年から制度が変わる「個人型確定拠出年金」って一体何なのか、まとめてみた
節税に凄まじいアドバンテージ! 個人型確定拠出年金をはじめる2つのメリット
今回は、その個人型確定拠出年金に対応しているネット証券会社を比較してみたいと思います。
2017年5月時点で対応しているネット証券会社は…まだまだ少ない、たったの2社。
目次
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対応しているのは下記の2社
さて、2017年5月現在で、個人型確定拠出年金に対応しているネット証券会社は、下記の2社です。 今回は、下記の2社を比較してみます。
- SBI証券
- 楽天証券
その他、対応している証券会社の一覧
ちなみに証券会社としてはこの2社以外にも「岡三証券」「大和証券」「野村證券」の大手3社が個人型確定拠出年金に対応してます。 ただ、今回はネット証券会社に絞って紹介しているので、2社のみ間での比較ということにしています。
SBI証券
というわけで、ぼくが投資信託でメイン利用しているSBI証券。
SBI証券では個人型確定拠出年金の運営実績が10年と運営に安定感があります。 2017年の制度変更でも、積極的に対応、制度の紹介などを行っていました。
SBI証券で口座を保有している場合でも、個人型確定拠出年金の加入は別途必要ですので、上記のバナーからどうぞ。
加入時手数料と口座管理費が無料に
以前は期間限定キャンペーンで下記の2つが無料となっていましたが、2017年5月より通常時でも無料となっています。
- 加入時手数料: 1080円 → 無料
- 口座管理費: 毎月324円 → 無料
ただし、「国民年金基金連合会の加入時手数料」が別途2,777円かかります。 これはどこの証券会社で口座を作っても発生する手数料です。
楽天証券
楽天証券も、個人型確定拠出年金に対応しています。 こちらでは定期的に個人型確定拠出年金についての無料セミナーを開催しているようです。
また、楽天証券は個人型確定拠出年金の受付開始時からずっと、加入手数料と口座管理費が無料になっています。
しかしながら、もちろんこちらでも「国民年金基金連合会の加入時手数料」が別途2,777円かかります。
大きな違い:それぞれ選択できる運用商品が異なる
さて、両者の大きな違いですが、一番の違いは取り扱っている運用商品、ファンドが大きく異なるという点。
通常の投資信託だと有名所のシリーズであればどこの証券会社でも選択できるのであまり代わり映えはしないのだけど、個人型確定拠出年金の場合は、取扱ファンドがごっそり違っているところが面白いところです。
そのため、どのファンドを投資したいかで証券会社を選ぶのが良いかもしれません。
取扱本数が多いSBI証券
SBI証券は取扱本数が65本です。 もちろん、株式、債券、REITなど…一般的なカテゴリは網羅されてます。
eMaxisシリーズも選択可能になっています。 「eMaxis最適化バランス」という名前のシリーズになってますが、5本の中から選択可能です。 何故かバランス8資産均等型がラインナップに無いのが気になりますが。
- eMaxis最適化バランス マイミッドフィルダー
- eMaxis最適化バランス マイストライカー
- eMaxis最適化バランス マイフォワード
- eMaxis最適化バランス マイディフェンダー
- eMaxis最適化バランス マイゴールキーパー
iFreeシリーズも取扱いアリ
更に大和投信のiFreeシリーズでは「iFree NYダウ・インデックス」「iFree 8資産バランス」の2本が対象になってます。
8資産バランスはバランス型インデックスファンドの中でも業界最低水準のコストとなっているので、これは積立の価値がありそうですね。
楽天証券ではセゾン投信の2ファンドが運用可能!
楽天証券の取扱い本数は28本です。 取扱い数は少なくなりますが、こちらも一般的なカテゴリを網羅しています。
面白いのはセゾン投信の2ファンド「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」「セゾン資産形成の達人ファンド」が選択可能になっているという部分です。
セゾン投信は面白い会社で、上記の2ファンドのみを販売・運用するという直販型の証券会社です。
そのため、これらのファンドを購入する場合はセゾン投信に口座を作る必要があったのだけど、楽天証券の個人型確定拠出年金では、この2ファンドを購入することができるようになっているというわけですね。
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コストと取扱いファンド数で比較
最後に、取扱いファンド数とコストとで、それぞれの証券会社を比較してみました。 (いずれも税込価格、2017年5月時点です。)
取扱いファンド数
SBI証券 | 楽天証券 | |
---|---|---|
投資信託 元本変動型 | 61本 | 27本 |
元本確定型 | 4本 | 1本 |
取扱いファンド数合計 | 65本 | 28本 |
コスト・加入時手数料
SBI証券 | 楽天証券 | |
---|---|---|
加入時手数料 (国民年金基金連合会) | ¥2,777 | ¥2,777 |
加入時手数料 (証券会社) | ¥0 | ¥0 |
加入時手数料・合計 | ¥2,777 | ¥2,777 |
コスト・口座管理費
SBI証券 | 楽天証券 | |
---|---|---|
口座管理費/毎月 (国民年金基金連合会) | ¥103 | ¥103 |
口座管理費/毎月 (信託銀行) | ¥64 | ¥64 |
口座管理費/毎月 (証券会社) | ¥0 | ¥0 |
口座管理費/毎月の合計 | ¥167 | ¥167 |
こうしてコストで比較すると、証券会社のコストは横並びになっています。 それ以外の組織に支払う口座管理費や手数料がかかってしまうイメージですね。
どちらを選ぶべきか?
上記の通りコストはほぼ横並びになったので、選択の基準はあくまで取扱ファンドの好みによると思います。
取扱いファンド本数はSBI証券に軍配が上がりますが、楽天証券にしかないファンドもあるので、比較してみて自分が積み立てたい! と思った側を選べばよいでしょう。
ご参考までに! それでは!