固定費というものが何かご存知でしょうか?
その名の通り、固定費とは固定でかかる費用、つまりは毎月一定にかかるコストのことを指します。
そして、この固定費を削ることこそが、実は最大の節約の方法なのです。
節約というと、食べ物を買う量を少なくして食費を削ったり、こまめに電気を消すなどして水道光熱費を節約するもの…と考えがちです。
しかし、そんなことをこまめにしていても、実は無駄なのです。
本当に節約をしたいというのであれば、固定費を削っていくことが何よりも必要です。
ということで今回は、「なぜ固定費を減らすことが最大の節約なのか」について、説明していこうと思います!
また、固定費を減らしたらどうやってそのお金を使うべきか? についてもぼくの考えを書いています。
なるべく、専門的なキーワードを使わずに、わかりやすく図解していきますね。
ご参考までに、それではどうぞ!
目次
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この記事のポイント!
- 固定費とは、毎月定期的にかかるコスト
- 固定費を削ることができれば、自動的に毎月節約することができる!
- たとえ節約できるのが小額でも、積もり積もれば大きな金額になっていく
- 節約した固定費はただ貯金するのではなく、積立投資に回していければベスト
そもそも固定費とは?
さて、そもそも固定費とはなんでしょう?
冒頭でも触れたとおり、固定費とは固定でかかる費用、つまりは毎月一定にかかるコストのことを指します。
1月にかかった固定費は、2月にも同じ金額の固定費がかかります。 そして3月にも、同じ金額の固定費がかかります。
毎月10万円の固定費がかかっているのであれば、今月も、そして来月も同じ金額を支払う必要があるということですね。
固定費の種類
固定費としては、たとえばこれらのものが挙げられます。
- 家賃
- ローンの返済
- 車の維持費 (税金、メンテナンス、駐車場代)
- 携帯電話や自宅インターネットの通信費
- マンションの管理費や共益費
- 月額サービス
- 保険料
- 水道光熱費
- 定期券での交通費
- 子どもの教育費
- 住民税や所得税
- 国民健康保険料
- 国民年金
おそらくは、みなさんの殆どが実際に支払っているものばかりであるはずです。
一人暮らししている人であれば家賃は当然支払っているし、車を持っていれば税金や車検の代金などが定期的にかかりますよね。
今や誰でもスマートフォンを持っているような時代ですから携帯電話の通信費も、みなさん毎月支払っているはず。
まさしく、生きていくのに必要なコストだとも言えます。
どうして固定費を削ることが最大の節約なのか?
そしてこれらの固定費は、自分の毎月の収入、つまりは給料から差し引かれるような形で必ず取られていきます。
そして、残った金額が自分が自由に使えるお金になるわけですね。
では、その自分が自由に使えるお金を増やすにはどうしたらよいか。
その答えは実にシンプルです。 毎月かかる固定費を節約することができれば、自由に使えるお金を確保することができます。
固定費を削ることができると、それはその月だけの節約になるだけでなく、それ以降の毎月でも自動的に節約されることになります。
もし、固定費を削って1万円を節約することができれば、来月も再来月も、自由なお金が1万円増えるということにつながります。
そうすると、1年間で12万円も、自由に使えるお金が増えるわけですね。
これはすごいことですよ。 何もしなくても、毎月勝手に節約できるのですから。 日々、食費をチマチマと削るよりも、簡単で大幅な節約が可能です。
たとえ、節約できるのが数百円単位の小さな金額でもOK。
その金額分がずっと節約できると考えれば、無駄ではありません。
また、いくつかの小さな節約を集めて、月数万円の固定費削減につなげることだって可能です。
月2,000円の固定費削減でも、5つ合わされば1万円になりますね。 これらを削った状態で1年間続ければ、年間12万円もの節約になります。
固定費を削って積立投資に回すのが最高の節約
さて、固定費を削って節約した資金は、どうしたら良いのでしょう?
おそらく、ほとんどの人は、「せっかく節約したお金なのだから、今後使うときのために、貯金して貯めておきます」と答えるでしょう。
しかし、本当に貯金しておくことが最高の方法でしょうか?
否! そんなことはありません!
なぜなら、その固定費を節約したことによって生まれた余裕資金は、銀行預金に預けておくだけではさらなるお金を生み出さないからです。
2018年現在、銀行に預けた場合に1年間でもらえる金利は以下のとおりです。
- 普通預金の金利: 0.001%
- 定期預金の金利: 0.01%
(※一般的な大手銀行の金利)
これはつまり、銀行にお金を預けておくだけではお金は増えないということを意味しています。
仮に、固定費1万円を削って生み出した1年間分の12万円を銀行に預けておいても、金利は1年間でたったの1円しか付きません。
銀行の普通預金の金利だけでお金を2倍に増やそうとした場合、なんと72000年もかかるという計算にもなります。(笑)
とんでもないですよね。 ほぼ不可能だ、と言っているようなものです。
ではどうするか。
一番の方法は、固定費を削って節約できたお金を、そのまま投資に回していくことです。
積立投資をすることで、お金に働いてもらえます。
ただの貯金ではお金が銀行の預金で眠ってしまいますが、投資をすることで、お金がマーケットに出て働いてくれるようになるのです。
このお金は株式などの市場で投資されることになり、その運用によって、銀行預金の金利とは比べ物にならないくらいの割合で、お金が増えていくことになります。
積立投資をする場合、投資信託という仕組みを使う方法が簡単で、かつ一般的です。
投資信託1年間で平均4%増えるとされています。
こうしたリターンは毎年変動するため、たくさんリターンがある年もあれば下がってしまい年もあります。
しかし長いこと運用を続けていると、だいたい4%ずつ増えていくような計算になる、ということですね。
【例】月5,000円の固定費を削って積立投資に回したらどうなる?
ここでは例として、月5000円の固定費を節約して、それをそっくりそのまま積立投資に回したら10年後、20年後にどうなっていくのかを出してみました。
年数 | 貯金した場合 | 運用した場合 | 運用した場合 との差額 |
---|---|---|---|
1年目 | ¥60,000 | ¥62,400 | ¥-2,400 |
2年目 | ¥120,001 | ¥127,296 | ¥-7,295 |
3年目 | ¥180,002 | ¥194,788 | ¥-14,786 |
4年目 | ¥240,004 | ¥264,979 | ¥-24,976 |
5年目 | ¥300,006 | ¥337,979 | ¥-37,973 |
6年目 | ¥360,009 | ¥413,898 | ¥-53,889 |
7年目 | ¥420,013 | ¥492,854 | ¥-72,841 |
8年目 | ¥480,017 | ¥574,968 | ¥-94,951 |
9年目 | ¥540,022 | ¥660,366 | ¥-120,345 |
10年目 | ¥600,027 | ¥749,181 | ¥-149,154 |
15年目 | ¥900,063 | ¥1,249,472 | ¥-349,409 |
20年目 | ¥1,200,114 | ¥1,858,152 | ¥-658,038 |
30年目 | ¥1,800,261 | ¥3,499,700 | ¥-1,699,439 |
40年目 | ¥2,400,468 | ¥5,929,592 | ¥-3,529,124 |
見てもらえばわかる通り、単純に貯金した場合と、運用した場合との差はかなり大きくなります。
そして、長く続ければ続けるほど、その差が大きくなっているということもわかりますね。
ただ単純に貯金した場合は、金利がたった0.001%なので、40年間コツコツと、月5000円ずつを預けていったとしてもたった468円しか金利がもらえません。
それにくらべて1年間で平均4%増えるとされる投資信託で運用していけば、40年後には352万円も増える可能性があるわけですね。
実際にはハッキリこの金額分が増えるわけではなく、それぞれのマーケットの状況によって多少の変動があります。
しかしいずれにせよ、貯金していた場合と比べれば大きな差になることがわかると思います。
なんたって貯金の場合は、増える金額は間違いなくほぼゼロのようなものですから…。
固定費を削ったことによって浮いたお金を銀行の中に眠らせておくか、それともマーケットで働いてもらうかの違いで、これだけの差が出るのです。
積立投資をはじめるのは早ければ早いほど良い
そして、こうした積立投資は早ければ早いほど得をします。
なぜなら、複利運用とは長い期間運用できればそれだけ効果が大きくなるためです。 スタートする時期が早いほうが、とうぜん長期間で積立と運用が可能だということはおわかりですよね。
上の図のように、10年で運用を終わらせる場合と、40年フルに使って運用をする場合とでは、大きな差があります。
人生は有限なので、人それぞれ、積立投資していける期間には限りがあります。
早ければ早いほど、それこそ20代の早いうちから固定費を削って、それを積立投資につなげていければ、間違いなく、大きな効果が発揮されますよ。
まとめ
- 固定費とは、毎月定期的にかかるコスト
- 固定費を削ることができれば、自動的に毎月節約することができる!
- たとえ節約できるのが小額でも、積もり積もれば大きな金額になっていく
- 節約した固定費はただ貯金するのではなく、積立投資に回していければベスト
以上、固定費を削ることがなぜ最大の節約となるのか、についてでした。
固定費を節約する重要性、わかっていただけましたでしょうか?
固定費を増やすのは簡単ですが、いざ固定費を減らすは難しく感じるかもしれません。
しかし、ちょっとした工夫と考え方を変えることで、固定費を減らしていくことは案外簡単に可能ですよ。
おまけ:節約についての電子書籍を出版しています
実は、ぼく20代怠け者は、節約についての電子書籍を今年2月に出版しています。
この書では、今回ご説明した固定費とその節約についての考え方を同じように語っていますが、「では実際に固定費を削っていくためにはどうしたら良いのか」という具体的方法についても語っています。
固定費の具体的な節約方法から、食費などの変動費をうまく節約していく方法、そして、節約を楽しくこなしていくためのヒントについて掲載しています。
掲載している内容は、特別なことではなく、誰にでもできるものです。
なぜなら、怠け者であるぼくでも簡単に出来たことなのだから。(笑)
これから実際に節約していきたい! そして、少しずつでも投資して資産を増やしていきたい! という方は、ぜひ一読くださいませ。
以上、ご参考までに!
それでは!