Kindle Unlimitedにて、こんな本を読みました。
明治の資産家 本多静六が、いかにして貯金で金持ちになったか、という、自伝のひとつ。
現在でも変わらない、普遍的な貯金・蓄財の心構えが書いてある本…として、今でもよく読まれている作品なのだそうな。
今回は、この書籍から今でも使えそうなところをちょっとピックアップしてご紹介しますね。
そういえばインベスターZでも作中にこの本が登場してました。
目次
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本多静六 私の財産告白
この本自体はかなり古く、昭和25年(1950年)に書かれた書籍。 なんと、67年前の本である!
67年前の本ではあるのだけど、書かれているのは「普通の人がお金持ちになるための普遍的な方法」について。
ここでいう普通の人とは、金儲けやビジネスの天才ではない、世間の大多数の人たちのこと。
著者自身も自分は平凡な人間だといい、貧乏生活から貯金を始めて、やがてお金持ちになったというところもあって、「これからお金を貯めていきたい」という人にこそ読み始めてみてもらいたい内容ですね。
書いてあるのは「当たり前」のこと
お金持ちになるには「支出より収入を多くする」というのが一番の基本であり、当たり前の方法論。
でも、こんな当たり前の方法論がありながら、なぜみんなお金持ちになれないんだろう?
それは、当たり前のことだからこそ、ひたすら続けていくことが難しいものだから。
筋トレを絶対し続けたら筋肉が付いていくのと同じで、理屈は単純、だからこそ難しいものですよね。
その当たり前をこなしていくための普遍的な(今後20年、30年後も変わらない)やり方が、この本では語られてます。
書いてることは当たり前のことばかり。
「凡人コツコツやってくべし」ということが書かれているに過ぎません。
ただひたすら誠実に、コツコツ続けるのがベスト、と書かれているので、飽きっぽいぼくにとっては耳の痛い話も多かったりする…。
しかもこれは67年前の本で、しかも著者が蓄財を始めたのは更に昔のことになる(明治25年…1892年の頃!)ので、今の時代背景と合わない部分も、やはりあります。
特に、著者の専門であった山林の土地関係なんかは、今のご時世の投資テクニックとしては…ほとんど参考にならない部分だと思う。
当時の雰囲気や時勢を知るぶんには、面白い資料だけども。
しかしながら、それでも時代が移り変わっても普遍的なもの、変わらないものはたくさんあります。
すべてを真に受けなくても、参考にできるところだけでも参考にしてみるというぐらいが良いのではないかと、ぼくは思います。
KindleUnlimited でも読めるようになっているし、古典のひとつを読んでおく、というような気持ちでどうぞ。
「4分の1」貯金をする
ということで、この本で一番初めに説明されている、シンプルな貯金方法がこれ。
給料などの定期的な収入の一部を、もともとなかったことにして、4分の1を機械的に貯金に回す、というものです。
30万円が月の収入だとするなら、7.5万円は貯金、および投資にまわして、22.5万円で生活していくことになりますね。
25万円なら6.25万円。
7.5万円を「はじめからなかったもの」として貯金を続けていくと、5年間で貯められる金額はこれくらいです。
90 * 5年 = 450万円
もちろん、現在の預金金利はほぼゼロなので、これを馬鹿正直に現金貯金だけにしておく必要はないでしょう。
半々を投資信託に、半々で現金に…というような感じて、積立も含めて貯めていくのが良いと思います。
各自のリスクの許容度とあわせて、無リスクとリスク資産の比率を決めちゃいましょう。
すべての臨時収入は貯金に!
「臨時的な収入、一時的な収入は使うことなく、すべて貯金に回すべし」としています。
静六自身は臨時収入を「著作収入、賞与、旅費残高など」を対象として、貯金に回していたようです。
現代での臨時収入というと、ポイントや買取などの金額、家族に貸していたお金の返済、キャンペーンキャッシュバック、セルフバック、還付金などがこれにあたるかな。
「とにかく、定期的ではない収入は、すべて貯金にまわす!」
というルールを自分の中でしっかり持っておけば、自然と貯金できていきそうですよね。
かくいうぼく自身も今まで、臨時収入は漠然と普段使い用の口座に入金してそのままにしてしまっていたのだったのだよね…。
おそらくトータルではプラスになって貯まってはいたのだろうけども、効果が目に見えてわかりづらいということもありました。
今後は明確に貯金用口座に預け入れる形で、「臨時収入=貯金」という形にすることにしようかな。
月給と利子の共稼ぎ
静六氏はこうして貯めた資金を運用して、さらなる蓄財につなげていきました。
そこで得た利子収入や配当収入も、通常の収入と同様に考えて、4分の1貯金の方法を適用させていた。 と書いています。
そうすると、こうした不労所得も25%は再び貯金に、そして75%は生活に使えることになる。
月4万の分配金なら、3万円を生活で使い、1万円は更に貯金。 という具合に。
この方法論を実施できれば、利子収入などの不労所得が多くなるにつれて、4分の3になっていた給料分の補填になり、ひいてはトータルでプラスになっていくはずです。
そして結果的に、給料をまるごと全額使っていた時代に比べて、自然に豊かな生活になることになる。
こうして不労所得を積み上げていくことで、はじめて裕福な生活を分相応に送れる、と考えた方がいいのかもしれないね。
給料だけで生活レベルを上げていくことは、当時よりも現代の方が難しいことは明白です。
なおさら、不労所得をプラスしてトータルの収入を増やしていくことが、重要なのかもしれない。
もちろん、贅沢な暮らしを必ずしも送る必要がないのであれば(生活レベルを上げなくても良いのであれば)、ここの比率を変えても良いと思います。
例えば不労所得の半分を貯金に、半分を生活費に…という具合で蓄財重視にするのも悪くなさそう。
そんなわけで、貯金に関する当たり前のことを書かれた書籍がこちらです。
2017年8月末時点で、Kindle Unlimited対象書籍になっているので、興味があればチェックしてみてくださいな。
本多静六氏の書籍は、他のものもUnlimited対象になってますよ。
それでは!