先日書いたこの記事。
金持ちになるためのたったひとつの「方程式」 | 怠け者の20代が投資やってみたブログ
この記事で取り上げていた「黄金の羽根の拾い方2015」を読了しました。
内容としてはいわゆる「金持ち父さん貧乏父さん」に近い内容で、それをもうちょっと日本向けの内容に落とし込んだ書籍という印象です。
金持ち父さんは数十年前のアメリカでの話なので、具体的に現代の日本で使える知識というものはほとんどなかったのだけど、こちらは(改訂版が出たということもあり)現在の国内で実際に活用できるノウハウが含められている形ですね。
この日本という社会はしばしば色んな歪みがある…というフレーズで嘆かれることが多いのだけど、実はその歪みはお金持ちになるチャンスなのかもしれないということが書かれていました。
興味深かったので、こちらも紹介しておきます。
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黄金の羽根の拾い方2015
前回の記事でも書きましたが、Kindle版の方が400円ほど安いのでそちらをオススメです。 これも前回書いたのだけど、Kindle書籍はiPhoneやAndroidなどのスマートフォンでも読めるので、通勤中などに読んでみるとよいかと思います。
「社会の歪み」はチャンス
さて、この本でキーワードになるのは「構造的な歪みはいつか顕在化する」ということ。
この書籍の序盤に、筆者がいた出版業界には「再販制度」という非常に特殊な制度があり、この制度のために出版社は新刊を出し続けないと利益を損ねることになるという「構造上の歪み」があると語られてます。 (その歪みの詳細についてはここでは深く語らないでおきます。)
この構造が長年生き続けているがために、出版業界は市場が小さくなる悪循環に陥っているという話に繋がります。
すこし飛んで中盤、長々と税金の制度と仕組みのことについて書かれてます。
法律であるルールに従うと従業員であるサラリーマンの身分の人達は経費に応じた節税を認められていない反面、自営業や企業は収入を得ることのために使った経費を自分で申請する権利があり、その経費に応じて税が控除される、つまり節税が可能という事実があります。
- サラリーマン:給与所得控除によって税金が控除される額が自動的に決まる
(努力による節税はできない) - 自営業/企業:経費の計上が認められれば、収入から経費を引いた額が課税の対象になる
(経費計上による節税が可能)
これもサラリーマンから見れば不公平なルールなわけなのだけど、これもまさしく「税金制度の歪みによる不公平」を表してます。 制度として決められているということは、逆にその歪みをうまく利用できれば自分も税制上有利になるわけですから、お金持ちに近づきますよね。
後半でも個人の事業を法人化することによって得られるメリットについても語っていて、これも現在の社会のルールの歪みによって発生したものをうまく使うことによる税制上や法律上のメリットなどを語ってます。
要するに黄金の羽根というものは、「社会の制度の歪みから生じる隙間」ということで、それを見つけて自分に有利になるよう利用できれば、黄金を羽根を拾うことができる、すなわりお金持ちになれるチャンスがあるということです。
マイナンバーも黄金の羽根かも?
そういえば税制の話でいうと、ちょうど最近ニュースにもなっているマイナンバー制度の導入。
国民総背番号制だ! と批判している人もいるけれど、その本質はむしろ税制の歪みを正すための制度という意味合いが強いことはご存知でしょうか?
マイナンバーによって銀行口座や収入が紐付けられて管理されることになり、今まで可能だった(グレーだけど)合法な脱税ができなくなるという話が浮かんできています。
これによって損する人はどんな人・どんな企業か? という話は、下記の記事がけっこうわかりやすいのでどうぞ。
マイナンバー導入で戦々恐々とするのは誰だ!? 元国税調査官・大村大次郎氏に聞く|ニュース3面鏡|ダイヤモンド・オンライン
このマイナンバー制度によって今まで歪んでいた部分が正されることになるだろうと期待されている反面、これは変化でもあるので新しい歪みを生む可能性もあるということですよね。
この歪みをいち早く見つけ、それを活用することができれば法に触れることなく、有利な立場に立つことができるかもしれない。 場合によってはその情報でお金を得ることも可能かもしれない。
それが本当に黄金の羽根になるかどうかはわからないけど、もしかするとチャンスかもしれないですよね。
2015年における「黄金の羽根」とは?
変化というものは現在進行形で色んな場所で発生してます。 ちょっと思いついたものをリストアップしてみたのだけど、これだけリアルタイムで変化しているものや新たに登場しているものがありますね。
- ドローン技術
- AirBnB
- 3Dプリンター
- ノマドワーキング
- マイナンバー制度
- SIMフリー化
- TPP合意
それらの変化にただ文句を言ったり愚痴をこぼすだけではなく、うまく利用して合法的に有利に立つことを普段から考えることが金持ちになる方法のひとつなのかなあ、なんて思ったのでした。
それを考えると、やはり本を沢山読んでいろんな知識を得ようとする姿勢はやっぱり大事だよなあ。 ということも感じますね。
読書量が多いから金持ちになるんじゃなくて、読書量が少ないから貧乏人になる | 怠け者の20代が投資やってみたブログ