- 1本の投資信託で、色んな種類の資産に分散投資したい!
- 日本に限らず、先進国、新興国など色んな資産にバランスよく投資していきたい!
という方は、「eMaxis Slim バランス8資産均等型」の積立が最適解です。
こんにちは! 20代怠け者(@20sInvest)です。
この記事では、8種類の資産に均等投資するバランス型ファンドの最有力候補「eMaxis Slim バランス8資産均等型」について、基本データや評価、手数料などの情報をまとめています。
それでは、さっそく見ていきましょう!
目次
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【基本データ】eMaxis Slim 先進国株式インデックス
項目 | 内容 |
---|---|
投資対象 | 8種類の資産に12.5%ずつ均等投資 ・国内株式 ・先進国株式 ・新興国株式 ・国内債権 ・先進国債券 ・新興国債券 ・国内リート ・先進国リート |
運営会社 | 三菱UFJ国債投信 |
信託期間 | 無制限 |
運用方針 | 再投資・分配なし |
設定年月 | 2017年5月 |
純資産額 | 261.97億円 |
資産額の傾向 | 設定来、常に増加傾向 |
連動インデックス | 各投資対象のインデックスに連動 (詳しくは下記の投資対象を参照) |
【特徴】eMaxis Slim バランス8資産均等型はこんなファンド
このファンドの最大の特徴は、きっかり12.5%ずつ均等に分散投資するというバランス型ファンドである点です。
日本を中心として、世界各国の株式・債権・不動産(リート)に分散投資します。
このファンドを購入・積立するだけで世界各国の8資産を均等に持つことができるので、非常にカンタン、かつシンプルに分散投資できます。
「ひとまず超カンタンに分散投資したい」
…という方であれば、ひとまずはこのファンドだけを積立投資するだけでOKです。
eMaxis Slim バランス8資産均等型の設定(運用開始)は2017年5月です。
そうなると運用機関としてはたかだか2年程度ですが、このファンドの前身である「eMaxis バランス8資産均等型」は、2011年10月に運用を開始しています。
この両者は実質的には「同じ会社の運用する同じファンド」ですので、eMaxis Slim バランス8資産均等型も、実際には8年近く運用実績のあるファンドだ、と考えてよいでしょう。
2017年5月の設定来からのチャートは以下のとおりです。
「純資産総額が伸び続けていること」は、そのファンドが今後も安定的に運用されるかどうかを示すバロメータとなりますが、eMaxis Slim バランス8資産均等型に関しては、その点は右肩上がりで増加を続けているので、問題なしです。
eMaxis Slimシリーズの中では、eMaxis Slim先進国株式インデックスに次いで2番めの規模の純資産総額になっています。
信託期間は無制限です。
そのため、ファンドが途中で運用を終了し、強制的に売却されるという心配はありません。
その理由については、以下の記事にまとめています。
運用方針は「再投資」「分配なし」です。
このファンドへの投資で生み出された利益は、再投資の形でこのファンドに蓄えられることとなります。
【投資対象①】8種類の投資対象とその投資比率
さて、バランス型ファンドであるeMaxis Slim バランス8資産均等型の投資対象と比率、および連動するインデックスは以下のとおりです。
投資対象 | 比率 | 連動インデックス |
---|---|---|
国内株式 | 12.5% | TOPIX |
先進国株式 | 12.5% | MSCI コクサイインデックス |
新興国株式 | 12.5% | MSCI エマージング・マーケット・インデックス |
国内債券 | 12.5% | NOMURA-BPI総合 |
先進国債券 | 12.5% | FTSE世界国際インデックス (除く日本) |
新興国債券 | 12.5% | JPモルガンGBI-RM グローバル・ダイバーシファイド |
国内リート | 12.5% | 東証REIT指数 |
先進国リート | 12.5% | S&P先進国REITインデックス |
バランス型ファンドのメリットは、こうしたきっかりした均等比率で対象を保有できるという点にあります。
つまり、このファンドだけを保有していれば、資産のうち12.5%は日本国内の株式となるし、また別の12.5%は先進国の株式を保有できる…という具合です。
バランス型ファンドの配分が、目指しているポートフォリオに近いのであれば、もうこのファンドを積立投資するだけでOKなので、非常に資産管理がラクになります。
バランス型ファンドは完全に均等に投資出来るので非常にラクではありますが、ある意味では「面白くない投資」でもあります。
投資を積極的に行いつつ、基盤となるコアは確保するためにバランス型ファンドを積み立てて保有する、というのも面白い戦略です。
【投資対象②】組入上位10通貨(国別の投資比率)
世界中に分散投資する…といいますが、実際にどの国・どの地域に投資しているのでしょうか? この比率についても、確認しておく必要があります。
組入上位通貨 | 比率 |
---|---|
日本円 | 37.7% |
米ドル | 25.6% |
ユーロ | 7.2% |
香港ドル | 3.3% |
英ポンド | 2.3% |
ブラジルレアル | 2.1% |
南アフリカランド | 1.9% |
メキシコペソ | 1.7% |
韓国ウォン | 1.5% |
インドネシアルピア | 1.5% |
その他 | 15.2% |
1位は日本円の37.7%です。
投資対象が「国内株式」「国内債券」「国内リート」の3つが含まれているので、当然投資する対象の国(通貨)も、日本円がトップとなります。
続いて、「先進国株式」「先進国債券」「先進国リート」の中で大多数を占めるアメリカ・米ドルが25.6%です。
更に続いて欧州のユーロが7.2%…といった形で、分散されていきます。
「eMaxis Slim バランス8資産均等型は、日本への投資比率が高いファンドである」という点は覚えておきたい事実です。
マーケットの規模としては米国の方が日本よりも大きいのですが、このファンドでは日本国内への投資比率のほうが高くなっています。
となると、8資産に分散投資している…とはいえ、日本国内の景気やマーケットの影響を大きく受ける可能性が強くなります。
ぼく個人としては、バランス8資産への積立を長いこと行っていましたが、日本への投資比率が高すぎるということが理由で、バランス8資産への積立投資をやめ、別のファンドへの変更を過去に行っています。
【手数料】保有にかかる手数料、およびその他の手数料
最も重要となる手数料についても、見ていきましょう。
手数料 | 料率(税抜き) |
---|---|
購入手数料 (購入時にかかるコスト) | 0% |
信託報酬 (保有している間かかるコスト) | 年0.14% |
信託財産留保額 (売却時にかかるコスト) | 0% |
eMaxis Slimシリーズでは、購入時にかかるコスト、売却時にかかるコストは両方ともありません。
保有している間にかかるコスト、信託報酬は年間0.14%です。
8資産という多くの種類の資産に分散投資をしていますが、いずれもインデックスのファンドですので、基本的には「インデックスに連動する」だけのカンタンでシンプルな投資方法です。
そのため、手数料も低く抑えられています。
「業界最低水準を目指し続けるインデックスファンド」というスローガンの通り、他の競合ファンドと争うように業界の最低水準を狙うべく、定期的な引き下げが続いています。
バランス型ファンドは複数インデックスファンドの集合体ですので、他のインデックスファンドの手数料引き下げに応じてバランス型も引き下げる…という動きが多いのかもしれません。
【比較】従来版「eMaxis バランス8資産均等型」との違い
バランス8資産均等型は、今回紹介している「eMaxis Slim バランス8資産均等型」と、「eMaxis バランス8資産均等型」という2つのファンドがあります。
(以下、Slim版と従来版と呼びます)
このSlim版と従来版の違いは、手数料と販売している証券会社の違いのみです。
eMaxis Slim バランス8資産 (Slim版) | eMaxis バランス8資産 (従来版) |
|
---|---|---|
信託報酬 (税抜き) | 0.14% | 0.5% |
取扱い 証券会社数 | 13社 | 40社 |
従来版はSlim版と比べて、年間の信託報酬が3倍以上に設定されており、割高です。
この両者、投資対象は上でまとめたとおり全く同じ8資産・インデックスに投資します。
そうなると、手数料の低いSlim版を選ぶのが正解です。
しかし、Slim版を購入できる証券会社は選ばれた13社のみと限られてしまっているのがポイントです。
これからeMaxis Slim バランス8資産均等型を積立購入していきたいのであれば、eMaxis Slimシリーズの取扱いのある証券会社を必ず選ぶようにしましょう。
以上、ご参考までに!
それでは!