引き続きeMaxisシリーズのファンドを見てみよう。 今回は「新興国株式インデックス」について。
先進国株式と新興国株式の両方に投資する「eMaxis 全世界株式インデックス」というファンドもあったのだけど、投資比率がほとんど先進国(90%)となっており、分散投資というにはちょっとイマイチでした。
新興国株式にもっと沢山投資したいという人は、やはりこちらを選ぶことになりそうです。
eMaxisシリーズ
このブログでチェックしているeMaxisシリーズの投資信託です。 こちらもどうぞ。
目次
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eMaxis 新興国株式インデックス
項目 | 内容 |
---|---|
投資対象 | 新興国株式 |
運営会社 | 三菱UFJ国債投信 |
信託期間 | 無制限 |
設定年月 | 2009年10月 |
純資産額 | 238億円 |
資産額の傾向 | 新興国の景気に大きく左右される (基準価額の値動きが大きいため) |
基準価額の傾向 | 「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」に連動 |
2015年10月現在の基準価額は12,393円です。
設定来の値動きを見てみると、基準価額の値動きが大きいという印象。 特に直近では中国株安の影響から、1ヶ月ほどで15000円代から12000円代まで下落してます。 そもそもこのファンド自体が中国株式への投資を含んでますからね。
下落も大きい反面、また値上がりする可能性も多分にあるので、基準価額がある程度下がっている今はもしかすると買い時なのかもしれない。
投資対象
国ごとの投資対象を確認してみます。
国 | 比率 |
---|---|
韓国 | 14.6% |
中国 | 12.4% |
台湾 | 12.2% |
インド | 8.4% |
南アフリカ | 8% |
ブラジル | 6.8% |
香港 | 5.1% |
ケイマン諸島 | 5% |
メキシコ | 4.8% |
ロシア | 3.9% |
その他 | 18.4% |
上位10カ国で、結構細かく分散されてます。 (先進国株式だとアメリカが60%占めてたりする。)
ちなみに組入銘柄の1位はサムスン株(2.82%)でした。 韓国株への比率も大きいし、新興国としてイメージしていた国よりも、もっと身近な中進国が多いような気がする。
分配タイミング
他のeMaxisシリーズと同様「分配金再投資コース」です。 分配タイミングも同様に年1回で、毎年1月末予定。
設定が2009年なので、分配タイミングは過去6回、いずれも分配金0円の再投資になってます。
手数料
手数料を確認してみよう。
手数料 | 料率 |
---|---|
購入手数料 | 0% |
信託報酬 | 0.648% |
信託財産留保額 | 0.3% |
購入時のコストである買付手数料は0%です。 eMaxisシリーズは基本的にノーロード(購入手数料無料)です。
運用コストである信託報酬は0.648%/年(税込)です。 これは先進国株式、全世界株式ともに同じ料率です。 新興国とはいえコストが同じというのは実は結構ありがたいかもしれない。
売却時のコストである信託財産留保額が0.3%と、意外と大きな数字になっています。 (先進国株式の場合は0%、全世界株式の場合は0.05%)
やはり値動きの大きなファンドなので、あまり頻繁に売却されるとファンド運用に影響が出る可能性があるということで、高めの設定にしているのでは、と思われますね。 高値になった状態で大量に売却されると、困るからね。
まとめ:値動きの激しさをどう考えるか
やはり新興株式は値動きが激しいです。 短い期間のうちに数十%も上昇したり、下落したりということもよく発生してます。
こればかりは新興国への投資では避けられない部分なので、上手い買い方を考えるとやはり値下がりしているときを見計らって多く買うというのが賢い買い方かなと。
基本的にドルコスト平均法の考え方で毎月同じ額買っていれば自動的に基準価額が下がったら多くの口数を買えることになります。
更に、例えば毎月積立+自分が底値(最安値)だと思った時にいつもより多く買う! という方法をとってみたら、多くの口数を低いコストで手に入れることができるかもしれない。
【単語勉強】「ドルコスト平均法」って何なの? | 怠け者の20代が投資やってみたブログ
まあ場合によっては損する可能性も、大いにあるんだけど。
でもあまり大きすぎない金額で、ある程度相場を予想して買う金額を増やしたり減らしたりすると実際に経済に参加しているんだなという感覚が感じられて面白いんですよね。
大損しない程度に株式に参加するのが一番精神衛生上よろしいし、楽しんでやれる気がするんだよな。
成長に期待できる新興国なのかどうか
個人的に気になるのは新興国とはいえ、投資対象がある程度成長が落ち着いた国や成長が止まりつつある国がほとんどだということ。
具体的には韓国・中国・ブラジル、など。 どの国もこれから爆発的に成長する! …というよりは、既に中進国に入っているような国がメインのような気がするんだけど…。
まあ、これはeMaxisに限らずほとんどの新興国系ファンドでも同様なのだけど。 もっと本格的にこれから成長するというような市場を選択して投資するというようなファンドはないのだろうか。 あっても、信託報酬高そうだなあ。
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