eMaxisシリーズ、どんどん新しいファンドが増えてます。
国内株式へのインデックスファンドでも、2015年11月に新たに「eMaxis JAPANクオリティ150インデックス」というファンドが追加されました。 これでeMaxisシリーズの中だけでも、国内株式系が4ファンドになったことになります。
選択肢が多いことは良いような気がするのだけど、どんどん増えてくるとじゃあ今度はどれを選んだらいいのか、わけわかんなくなりますよね。
追加された新ファンドも含めて4つの国内株式ファンドを、比較してみました。
目次
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対象はこの4ファンド
今回の比較対象は下記の4ファンドです。
それぞれ、ベンチマークが異なる
まず何が違うのかというと、インデックスとして参考にするベンチマークが違います。 つまり、国内株式でも投資対象が異なるということですね。
投資信託 | ベンチマーク |
---|---|
eMaxis 日経225インデックス | 日経225 (日経平均株価) |
eMaxis JPX日経400インデックス | JPX日経インデックス400 |
eMaxis TOPIXインデックス | TOPIX (東証株価指数) |
eMaxis JAPANクオリティ150インデックス | iSTOXX MUTB JAPAN クオリティ150インデックス |
ベンチマークが異なるとどうなる?
結局はどれも同じ国内株式に投資することになるのだけど、国内株式のどの銘柄を対象とするかは、参考にしているベンチマークによって異なってきます。
例えば日経225(いわゆる日経平均)だと、日本を代表する225社の株式が投資対象になります。 TOPIX(東証株価指数)の場合は東証一部の全銘柄を対象としているので、1800社ほどの株式が投資対象となります。
- 日経225: 日本を代表する225社の銘柄の平均値
- JPX日経400: 「投資魅力の高い会社」400社を対象とした平均値
- TOPIX: 東証一部の全銘柄、約1800社の平均値
- JAPANクオリティ150:「投資魅力の高い会社」150社を対象とした平均値
投資対象がベンチマークによって変わってくるので、それぞれのベンチマークによって、企業の業種の割合が異なります。 日経225だと小売業や通信業の割合が多いだとか、TOPIXでは銀行業の割合が多いだとか。
コスト
続いて、コストに関して。
投資信託 | 買付手数料 | 信託報酬(税込) | 信託財産留保額 |
---|---|---|---|
eMaxis 日経225インデックス | 0% | 0.432% | 0% |
eMaxis JPX日経400インデックス | 0% | 0.432% | 0% |
eMaxis TOPIXインデックス | 0% | 0.432% | 0% |
eMaxis JAPANクオリティ150インデックス | 0% | 0.432% | 0% |
信託報酬は一律で0.432%/年と、どれも変わらない数値になっています。 買付手数料も信託財産留保額も、一律0%です。
コストの差は最終的なリターンに大きく関わってくるので、コストがそれぞれ異なる場合は、一番コストが低いファンドを選ぶのが限りなく正解だと思います。
…が、eMaxisの中だけで比べると、どれも一律同コストなので、あまり選択の決め手になる部分は、ないかなー、という感じ。
純資産と設定日
純資産と設定日もまとめておきました。 安定的にファンドが稼働しているかどうかも、投資信託を選ぶうえでは重要なポイントです。
投資信託 | 純資産額 (2016年6月時点) | 設定日 | 償還日 |
---|---|---|---|
eMaxis 日経225インデックス | 24,366百万円 | 2009/10 | 無制限 |
eMaxis JPX日経400インデックス | 11,299百万円 | 2014/04 | 無制限 |
eMaxis TOPIXインデックス | 30,033百万円 | 2009/10 | 無制限 |
eMaxis JAPANクオリティ150 インデックス | 623百万円 | 2015/11 | 無制限 |
JAPANクオリティ150は運用開始してからまだ1年経過していないので、純資産は低めです。 逆に運用開始からまだ2年であるJPX日経400は、すでに日経225の半分ぐらいの純資産になっているので、伸び率がすごい。
償還日はどれも無制限に設定されています。 もし償還日が決まっている投資信託の場合、償還日に強制的に売却という選択肢しかなくなるため、無制限のものを選ぶのが正解です。
個人的な感想:どのベンチマークでもいいと思う…
そういうわけで、どのベンチマークを選ぶかでファンドが決まるわけですが、個人的には国内株式であればどのベンチマークでも大差ないと思ってたりします。
それぞれの4つのファンドの値動きをこうして並べてみるとアラ不思議、どれもほぼ同じ値動きをしてます。
eMaxis 日経225インデックス
eMaxis JPX日経400
eMaxis TOPIXインデックス
eMaxis JAPANクオリティ150インデックス
各ベンチマークとも数百銘柄の平均値になるので、やはり国内株式の全体的な傾向に引っ張られて、どれも平均的な結果になるといえます。 JAPANクオリティ150だけ少し値動きが違う気もしますが、小さな差の範囲じゃないかなあと。
国内企業のなかである特定の業種だけが大きなダメージを食らうような出来事があれば、その業種の投資比率が高いベンチマークは影響を受けることも考えられます。 そのリスクを考えるのであれば、東証一部全銘柄の平均であるTOPIXの方が若干ながら安定的なのかなという気もします。 (若干、ね。)
そういうわけで、正直いったらどれ選んでも大して変わらんのではないか、と思います…。 比較しておいてご無体な事を言ってますが、基準価額の推移をみると、そう考えても自然ではないかと。
eMaxisにこだわらないのであれば…
さらに追い打ちをかけるようでナンですが、eMaxisの国内株式にこだわる必要がないのであれば、「ニッセイ日経225インデックスファンド」の方が優れているように思います。
ニッセイ日経225インデックスのコスト
手数料 | 料率 |
---|---|
購入手数料 | 0% |
信託報酬 | 0.27% |
信託財産留保額 | 0% |
ニッセイの日経225インデックスであれば、信託報酬は0.27%/年と、eMaxisの一律0.432%/年とくらべて割安です。 ベンチマークも同じ日経225を使用しているので、基準価額の値動きもほぼ同じです。
「ニッセイ日経225インデックス」ノーロード・低信託報酬の日経平均インデックスファンド | 怠け者の20代が投資やってみたブログ
ニッセイの国内株式インデックスには日経225以外にも日経400とTOPIXのファンドもあるのだけど、このふたつは日経225よりも信託報酬が高く設定されてます。 (日経400が0.335%/年 TOPIXが0.313%年)
それでもeMaxisの0.432%/年より低コストなので、ニッセイのインデックスファンドを検討してみるのも良いと思います。
- eMaxisの国内株式:コストは一律
- ニッセイの国内株式:コストはファンドごとに異なる
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それでは!