2017年10月より、SBI証券にて投資信託の毎日積立することができるようになりました。
毎日積立の設定方法について、こちらにまとめてますので、興味あればどうぞ。
【SBI証券】投資信託の毎日積立が可能に! 設定方法と感想まとめ
さて、上記の方法で実際に毎日・500円でeMaxis Slim 新興国株式インデックスを積立しています。
はじめて1ヶ月ほどになりますが、この毎日積立のメリットと、ちょっとしたデメリットもわかってきました。
今回は、この投資信託の毎日積立のメリットとデメリットについて、まとめます。
目次
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メリット:投資信託「究極のドルコスト平均法」である
毎日積立の最大のメリットは、やはり毎日購入することでドルコスト平均法が実践できることです。
「ドルコスト平均法」とは、一度に大量に購入するのではなく定期的に分割して購入することで、その期間内の基準価額の平均値で購入できる、という手法です。
今までの一般的な投資信託の場合は、月1回が購入タイミングでした。
月1回の積立の場合、場合によってはうっかり高値づかみをしてしまう場合もあるわけです。
購入日を毎月10日に設定していたとして、その日のわずか2〜3日後に大きく値段が急落するような出来事があったら、その下落後の価格で購入しているわけですから、手に入る口数は少なくなってしまいますね。
ドルコスト平均法の考え方でいうと、完全な平均値を取れているわけではない…ということになります。 (長期で見れば、1年間の平均を取れていることにはなるのですが。)
これに対して、毎日積立の場合は1ヶ月の営業日、すべての日で買付をすることになるので、購入タイミング次第での高値づかみもなくなります。
まさしくこの1ヶ月で設定された基準価額の平均値が、購入単価となるわけですね。
投資信託の基準価額の変動は1日1回
株式やETFと違って、投資信託の基準価額が変動する回数は1日1回のみです。
つまり、毎日積立という設定は、設定されるすべての基準価額で購入できるということになりますね。
これで、高値づかみの概念はほとんどなくなります。
その月の最高値でも買うし、最安値でも買う。 平均価格で投資信託が購入される、ということになってきます。
デメリット:毎月の購入金額が安定しない
さて、毎日積立のデメリットについても。
まず、毎月の購入金額が安定しないというデメリットがひとつあります。
つまりどういうことでしょう?
「毎日積立」とありますが、実際には月〜金の営業日での積立となります。
それぞれの月によって、営業日の日数は異なるため、毎月の積立日数も変わり、ひいては毎月の積立金額も異なってくるのです。
そして、祝日ももちろん非営業日という扱いのため、月によって営業日の日数がまた変わってきます。
毎月きっかりこれだけ積立したい!
という考え方の人にとっては、少々やっかいな仕組みだと言えます。
例えば…
2017年12月の営業日は20日です。
対して、2018年1月の営業日は19日となっています。
こうなると、毎日1000円積立とした場合は2017年12月には20,000円が、2018年1月には19,000円積立られるということになります。
年月 | 営業日日数 | 毎日1000円を積み立てた 場合の積立金額 |
---|---|---|
2017年12月 | 20日 | ¥20,000 |
2018年1月 | 19日 | ¥19,000 |
微々たる差、なのは間違いないです。
ただ、やはりカッチリと「1ヶ月○万円!」と投資しておきたいタイプの人にとっては、どうしても違和感を感じることになりそうですね。
ちなみに、SBI証券での積立設定画面では、「1ヶ月23営業日」という形で概算の積立金額が表示されるようになっていました。
デメリット:毎日「売買報告書」が届く
毎日積立ということは、毎日取引が成立するということになります。
SBI証券では投資信託の売買取引の度に「売買報告書」が作成されることになり、その都度報告書を交付したという通知がメール、もしくはマイページにて通知されることとなります。
こんな形のメールが、ほぼ毎営業日届くようになるわけですね…。
もちろん、文書の交付時のアラートメールを停止することも可能です。
ただ仮に届かない設定にしても、取引ごとにこうした売買報告書は作成されますので、後々これをまとめて報告やら申告やらをしないといけない…となった場合に非常に面倒なことになります。
そう、1ヶ月の営業日日数が20日であれば、売買報告書が20通作成されることになります。
まとめ
ということで、メリットとデメリットをまとめると、このようになります。
- メリット:投資信託「究極のドルコスト平均法」である
- デメリット:毎月の購入金額が安定しない
- デメリット:毎日「売買報告書」が届く
やはり、購入タイミングが細かく細分化されること自体がメリットであり、管理上のデメリットである、といえます。
タイミング次第でちょっとした高値づかみをしてしまう可能性があるのが月1回の積立のデメリットだったので、それをカバーできるようになるのはありがたいことです。
国内株式にしても、ここ数ヶ月での変動は大きくなっていますので、基準価額を余すところなくカバーして購入価格を平均化したい、という要望に応えられるようになりますね。
デメリットの方ですが、ぼくの場合「だいたいの金額が維持されていれば細かいところは気にしない派」なので、毎月の金額が固定されないというデメリットはそれほど気にならないな、と思っています。
毎日積立の管理上のデリットも、売買報告書の数が増えるのが少々難儀ですが、確定申告の不要な特定口座で積立をするのであれば、売買報告書を自分でまとめて申告するということも無いでしょうから、それほど問題ではないかもしれません。
ということで、毎月積立のメリットとデメリットでした。
毎月積立を行うかどうかの判断の参考になれば、と思います!
それでは!
SBI証券での毎日積立の手順については、こちらをどうぞ。
【SBI証券】投資信託の毎日積立が可能に! 設定方法と感想まとめ