Cap 2015-12-22 20.08.55

はい、こんにちわ。

投資信託でかかるコストのひとつ「信託財産留保額」だけど、購入手数料や信託報酬とくらべてある程度重要度が低く見られている気がするこのコスト。


【単語勉強】投資信託の「信託財産留保額」とは? | 怠け者の20代が投資やってみたブログ

売却時にかかるコストなので、確かに再投資で増やしていくという目的で考えるとあまり重視されることはないような気がします。

それに、コストといっても他の2つと比べると結構微々たるものなので、僕自身もそれほど気にしたことがなかったのだけど…。

実際に売りに出した場合にいくら支払うことになるのか、計算式がいまいちよくわかっていなかったので、調べてみました。

なるべく計算式も簡素化してみたつもり。

 

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計算式

さて、ここでは信託財産留保額が設定なしの場合、設定ありの場合の両方で計算式を書いておきます。 両方の計算式を把握しておかないと、逆にややこしいことになるので。

ただしここでは一旦、売却時にかかる税金については除外して考えています。 含めるとまたややこしくなってしまうので…。

信託財産留保額が設定なしの場合

信託財産留保額が設定されていない、0%の時の計算式はシンプルにこうなります。

売却金額 = (基準価額 × 口数) / 10000

基準価額1万円の投資信託を50万口売却した場合は、シンプルに50万円です。

信託財産留保額が設定ありの場合

続いて信託財産留保額が設定されている場合の計算式はこちら。


控除後の基準価額 = 基準価額 - (基準価額 × 信託財産留保額)


売却金額 = (控除後の基準価額 × 口数) / 10000

実際の基準価額から信託財産留保額を割り引いた金額で、実際には売却することになると考えればわかりやすいかと思います。

基準価額1万円の投資信託の信託財産留保額が0.1%だった場合は、1万円の0.1%の10円が控除されて、9,990円の基準価額で売却されるという具合ですね。

実際の投資信託の例で計算してみます。

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(記事を書いている時点の)現在の基準価額は17,403円です。 これを50万口売却してみます。

 

まずは「控除後の基準価額」を計算。

項目数値
基準価額¥17,403
信託財産留保額0.15%
控除額¥26
控除後の
基準価額
¥17,377

17,377 = 17,403 - 26

 

控除後の基準価額と売却する口数で更に計算。

項目数値
控除後の
基準価額
¥17,337
口数500,000
実際の
売却金額
¥868,850
(引かれた金額)¥1,300

868,850 = (17,377 × 500,000) / 10,000

今回の計算で実際に引かれた信託財産留保額は1,300円になりました。 

 

ここで言っている控除後の基準価額は「受渡金額」という名前で呼ばれる場合もあるみたいです。

ということでざっくり、80万円の売却で1000円程度という感じでした。 こう考えると、やはりそれほど大きく気にするようなコストではないのかもしれないですね。 (少なくとも、購入手数料などに比べれば!)

もともと信託財産留保額はファンド自体の安定稼働のための仕組みという位置付けもあるので、これぐらいのコスト負担はまあ、許容できる範囲なのかなー。 と思います。

これが1%とかっていうと、結構大きくなってきますけどね。