塩漬け1周年に突入しそうなんですが。
2015年の2月頃からブラジルレアルが急落して、もうすぐ1年ぐらいが経過しそうです。
ブラジルレアル急落! ブラジル系投資信託の価格も急落したけどどうするべきか | 怠け者の20代が投資やってみたブログ
その後のブラジルレアルのレートは逐一チェックをしてたのですが、ほとんど良い傾向もないまま、2016年になりました。
そういえば2016年はブラジル・リオでのオリンピックの開催を控えてますが、それがどれぐらい景気に好影響があるのかも気になります。
オリンピック後も含めてブラジルレアル、今後はどうなっちゃうんでしょうね。
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2015年のブラジルレアルの推移
こちらが2015年のブラジルレアルと円レートの推移です。
2015年初めには47円台だったレアルが、みるみるうちにジェットコースターのように下がっていき、戻る気配も感じられないまま2015年を終えた、という状況です。
つい先日なんかは29円台にまで下がったりしていて、まだまだ底が見えないという状況といえます。 まだ下がるのか!?
レアルが急激に暴落した原因
以前の記事にも書きましたが、この2015年の暴落の原因は国営石油会社「ペトロブラス」を中心とした汚職事件が原因とされてます。
その後、汚職の徹底的排除と経済回復を目標にブラジル政府は活動している…らしいのだけど、それでも決定的な好材料はないままです。
それどころが財務相が2015年12月に辞任したばかりと、さらなる悪材料もじわじわ増えつつあるようです。
NY為替:ブラジルレアル一段安、財務相辞任を嫌気 /注目トピックス 市況・概況 | Reuters
2015年には格下げもされてる
2015年9月には、ブラジル外貨建ての長期債務が格下げされ、投機的等級(投資ではなく、ギャンブル)の扱いにされています。
S&P、ブラジルの格付けをジャンク級に引き下げ /注目トピックス 経済総合 | Reuters
更にはブラジルは資源国のため、最大の輸出先である中国の経済にも不安があると更に悪影響が発生する可能性もあります。
要するに問題は山積みのまま、変わってないということですね、これ…。
オリンピックを控えているけど、回復するだろうか
楽観的に考えると、沢山の観客が集結する(であろう)オリンピックの経済効果は、一般的にはとても大きいとされてます。 2020年の東京オリンピックでも盛り上がりを見せているように。
ただ、こんな記事もありました。 当然だけどあまり楽観的に「オリンピック効果もあるしこれからは回復する!」という期待は持たない方がよさそう。
2016年8月に開催されるリオ五輪はブラジル経済の救世主となり得るのか。
競技場や交通インフラの整備を含め、予算総額約は380億レアル(約1.3兆円)に上るとみられる。
しかし、2014年のW杯では関連投資の達成率は7割弱にとどまったとされ、五輪関連投資についても、緊縮財政やペトロブラス汚職に関与した建設請負業者の経営不振の影響から一部は見送られる可能性がある。
つまり、五輪による経済の浮揚効果は期待できそうにない。
景気後退するブラジル 五輪で復活できるのか? | ZUU online
ある意味では試金石だったワールドカップで期待された経済効果もイマイチだったということを考えると、オリンピックで急に爆発的に景気回復、というラッキーな状況にはなりそうもない、というのが実情だと思います。
「夏にオリンピックが控えているので、これから戻る可能性があるので買いですよ!」というようなセールスをされた場合は注意した方がいいかもしれないですね…。
多少の回復効果はあるかもしれないが、それもすでにレアルを所有している人が損を取り戻せるかどうか、ぐらいの回復しかなさそう。
レアルの投資信託を持っている人の対応策
どちらにせよ、すでにブラジルレアル、またはその投資信託を所有している人が取れる対応はやはり「塩漬け継続」という他、なさそうです。
もう2015年序盤の暴落ですでに影響を受けてしまっている人からすると、今更ジタバタしてもしかたないという局地に達してますからね…。
何の役にも立たない結論だけど、だってこの状況じゃあどうしようもないし、下手に動くこともできませんよ…。 どうしようもないです、正直なところ。