人口増による経済発展が顕著であり、そして日本からも近い存在である東南アジアのASEAN各国。

ぼく自身の基本方針として「人口増・労働人口増の国に投資する!」という鉄板があるので、個別銘柄で投資するのであればやはりASEAN各国の株式銘柄です。

 

これらASEAN各国の株式に投資するには、どの証券会社を使えばいいのでしょう?

そして、各社の取扱国や取扱銘柄は?

もっとも重要となる、売買の手数料はどうなのか?

 

これらを比較してまとめてみました!

ご参考までに、それではどうぞ。

 

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この記事のポイント!

  • ベトナム株式を買いたいならSBI証券
  • その他のASEAN株式を買いたいなら楽天証券
  • 手数料で比較したら楽天証券の方が圧倒的に安い!

ASEAN株式が売買できるネット証券会社

2018年7月時点で、ASEAN株式が売買できるネット証券は以下の通りです。

 

なんと、現時点ではたったの2社だけ!

想像以上に少ないのが現状です。

新興国株式というカテゴリだと、中国株や韓国株を取り扱っている証券会社は他にも何社かありますが、ASEAN株式を取り扱っている証券会社は上記の2社だけです。

また、委託取引という形でASEAN株式が注文できるネット証券会社もありますが、自由な取引の可・不可や手数料などの関係から考えてあまり現実的ではないため、ここでの紹介は省いています。

ASEAN株式の取扱国と銘柄数を比較してみる

ということで、この2社のASEAN株式の取扱国と銘柄数を比較してみましょう。

 SBI証券楽天証券
マレーシア4444
タイ6774
シンガポール4376
インドネシア3173
ベトナム330-

 

基本的には、楽天証券の方が取扱数が多いです。

マレーシア株式の取扱数は44と横並びですが、タイ、インドネシアでは楽天証券の方が銘柄が豊富です。

シンガポールの銘柄数は楽天証券の方がかなり多く見えますが、実は個別株式の他にETFも含まれていてこの数字なので、実は個別に投資できる銘柄だとSBI証券の方がちょっとだけ多いです。

  • SBI証券のシンガポール株式銘柄数: 39
  • 楽天証券のシンガポール株式銘柄数: 36

 

一点、ベトナム株式はSBI証券だけでの取扱いです。

その銘柄もかなり多く、なんと330銘柄も!

これは、ホーチミン証券取引所(HOSE)とハノイ両証券取引所(HNX)の2つの銘柄を広く扱っているためですね。

☑ ベトナム株式はSBI証券一択

ASEAN株式の売買手数料を比較してみる

さて、2つの証券会社でのASEAN株式の売買手数料を比較してみましょう。

こちらの図の最低手数料は、2018年7月時点でのレートで日本円を計算しています。

 SBI証券楽天証券
約定代金最低手数料約定代金最低手数料
マレーシア1%76リンギット
(¥2,089)
1%¥500
タイ1%761バーツ
(¥2,540)
1%¥500
シンガポール1%28シンガポールドル
(¥2,285)
1%¥500
インドネシア1%238,000ルピア
(¥1,837)
1%¥500
ベトナム2%1,200,000ドン
(¥5,791)
--

 

さて、一目みればわかる通り、SBI証券は手数料が高いです。

楽天証券の最低手数料は500円からと固定ですが、SBI証券は最低でも1,800円代からと、かなりお高めの設定です。

約定代金と最低手数料の兼ね合いが少々わかりづらいですが、約定代金(売買代金)の1%がこの最低手数料に届かない場合でも、この最低手数料の代金は手数料として取られるということになります。

 【例】楽天証券でマレーシア株式を4万円購入した場合

約定代金:4万円の1% → 400円
最低手数料に届いていないので、実際に取られる手数料は500円になる。

 【例】楽天証券でマレーシア株式を6万円購入した場合

約定代金:6万円の1% → 600円
最低手数料500円を越えているので、実際に取られる手数料は約定代金の1%の600円になる。

 

約定代金の1%が手数料となるという点では両者にほぼ変わりがないですが、SBI証券のベトナム株式だけは2%です。

さらには最低手数料も5,700円台とかなり高いので、SBI証券のベトナム株式の取扱数はかなり豊富ではあるものの、手数料を見るとかなり割高でつらいところ…。

 

他国の手数料にしても、楽天証券の手数料の方が安いうえに明確でわかりやすいです。

結論を言ってしまえば、ベトナム株式以外のASEAN株式はすべて楽天証券を使うのがベストです。

☑ 手数料は完全に楽天証券が圧勝!

まとめ

  • ベトナム株式を買いたいならSBI証券
  • その他のASEAN株式を買いたいなら楽天証券
  • 手数料で比較したら楽天証券の方が圧倒的に安い!

 

ASEAN株式のなかで、ぼくが実際に投資しているのはマレーシア株式とインドネシア株式のふたつです。

取扱銘柄数や手数料を考えて、ぼくは最終的にASEAN株式の取引は楽天証券を使うことにしました。

今後、手数料の改定などでSBI証券がもう少し安くしてくる余地は大いにありますが、現時点ではやはり楽天証券が圧倒的ですね。

他の証券会社をメイン口座として使っている場合でも、楽天証券をASEAN株式投資専用として使うのでもいいでしょう。

実際、ぼくがそんな使い方をしています!

  • 投資信託やNISA口座: SBI証券
  • ASEAN株式専用口座: 楽天証券

 

以上、ご参考までにどうぞ。

それでは!