「ノマドライフ」という書籍を読みました。
勤務地という場所に縛られず、必要最小限のものを持ち、好きな場所を移動しながら働いて収入を得ていくスタイルのことを「ノマド」と呼びます。 そのノマド式の働き方を実践するために、今の仕事を続けながらできるノマドライフの練習方法が紹介されているのがこの本。
で、僕が思ったのはある意味「ノマドライフと不労所得生活って似てるな」っていうこと。
不労所得を元に生活していくことは、当然ながら勤務地という場所に縛られることもないし、ある程度限られた収入をもとに生活するので、一般的な社会人のように無計画に浪費をすることもできない。
実はそういう自分自身を律して生活レベルを選択するという「お金のリテラシー」がないと、不労所得生活って成り立たないんじゃないかと思うんです。 不労所得生活を送りたいなら、お金のリテラシーのトレーニングは必要不可欠だと思うんですよ。
そのための手助けになりそうな、5つの「お金のトレーニング」を紹介しておきます。 どうぞ。
目次
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1.家計簿で「投資」を意識する
お金の使い方は習慣です。自分の使うお金が、「投資」「消費」「浪費」のどのカテゴリーなのか、カテゴリーを分かった上でお金を使う習慣をつけましょう。
「投資」にはリターンがあります。「消費」は使ってゼロになる、必ず使わなければいけないお金です。
「浪費」はムダ遣いで、下手するとマイナスになる、なくてもいいものに使ってしまう使い方です。
この投資という部分はまさしくこのブログでいつも語っている投資の考え方に通じるものがあります。 自分の今の収益からいかに「投資」にお金を使うか、いかに「浪費」にお金を使わないか。
お金に対するリテラシーを鍛えるためにはまずは出費のカテゴリーを理解することが重要である、としています。
もし自分がお酒やタバコのような浪費をしている自覚があるのであれば、これは改めないと不労所得生活なんて夢のまた夢です。
20代は生活がカツカツで月1万円の投資もキツい! と思うなら、この5つの節約をまず実施せよ | 怠け者の20代が投資やってみたブログ
2.半分の生活費で暮らす
生活費として月20万円使っていた人なら10万円でまかなう。仮に今、収入が増えていても、少ないバジェットで暮らすトレーニングをするのです。
目的は節約ではありません。 極端に減らした少ないバジェットで、工夫して楽しく生きる訓練です。 お金のことを真剣に考えるトレーニングにもなります。
10万円の予算ですごい仕事ができない人は、1億円の予算があってもできません。 「もっと予算がないと、ベストの仕事ができないんです」と言う人に限って、大きな予算を渡されても活かせません。
絶対に無理そうな少ない予算で工夫ができる人こそ、本物のできる人です。
仮に半分の生活費で暮らすことができれば、今の半分の収益でも生きていけるだろう。 20代の社会人の月の手取りがだいたい20万ちょいだろうということで考えれば、不労収入が月10万ちょいもあれば生活で出来るんじゃかろうか?
不労所得も限られた収入になるであろうと考えた場合、出費は少なく、かつ楽しく生活を送ることができる技術というのは間違いなく自分の利点のひとつになるでしょう。
下記で言っている内容の通り、今の給料のレベルに左右されることなく生活レベルをコントロールできる人間こそ不労所得生活にふさわしいんじゃないでしょうか。
給与に関係なく生活レベルを下げれば、「給料は下がるけれどももっと魅力的な仕事」に身軽に移ることも、可能になるのです。
3.「自分税」を天引きする
社会保障が充実している北欧の国々は、収入のおよそ半分が税金でもっていかれます。 フランス、イギリスも4割近くです。さらに租税負担率と社会保障負担率を合わせた国民負担率でいうと、北欧は7割、日本は4割で、3割ぐらい差があるのです。
「日本が同じような状況だったらどうだろう」という実験もかねて、1年間「自分税」を課し、生活費の3割を天引きしましょう。ムダなお金を使えなくなると、ムダ遣いも減ります。1年後にプールされたお金は、自己投資に充てましょう。
日本も増税されて少しずつ負担率が高まっているとはいえ、ヨーロッパ諸国と比べるとまだまだ税金は安いという側面もあります。 (まあ、そのヨーロッパ諸国は高い税金の反面、福祉制度がしっかりと成立しているわけなのだけど。)
今の日本だと税金として一律持って行かれない分は、しっかりと積立投資に充てること。 生活費の3割を投資に充てることができれば、資産は間違いなく増えていきます。
4.クレジットカードを徹底活用
ステータス的にカードを持つ人もいますが、ノマドライフをするなら、サービスと機能性で選びましょう。
年会費など、人を雇ったり保険に入ることを思えば安いものです。 それぞれのサービス内容を徹底的に分析し、自分に合ったものを使い倒すことです。
僕が使ってるのはANA Visa Suicaカードというクレジットカード。 これだと、100円につき1マイルが自動的に貯まります。 日常的に使っていけば、だいたい半年ぐらいで国内旅行の往復一回分ぐらいにはなります。
限られた生活費で過ごしていくことを考えるのであれば、ポイントが貯まるクレジットカードを有効活用することは重要です。 支払っている出費は同じでも、ポイントを貯める/貯めないでは長期的に見て大きな違いが出てくることは理解しておくべきでしょう。
20代怠け者がメイン利用してるクレカ「ANA Visa Suicaカード」の話 日常的に使える電子マネーでマイルを自動的に貯める!
以前は僕も実際の紙幣や小銭でコンビニや飲食店の支払いをしていたのだけど、電子マネー機能付きクレジットカードを使うようになってからは普通のお金を支払いに使うことがめっきりなくなりました。
電子マネーの使えない店舗だとしぶしぶ紙幣で支払をしたりするのだけど、Suicaなら大抵のコンビニや駅中の店舗では利用可能なので支払いがとてもラク。 最近はスーパーも電子マネー対応してくれるところが殆どなので更にラクになってます。
5.所有物を半分にする
移動して生きる遊牧民は、モノを多く持ちません。住まいですら、畳んで運べるコンパクトなテントやゲルです。
過剰なモノがあれば移動の際に負担になります。本書でいうノマドライフにも、遊牧民の身軽さが必要です。そして、実はモノを減らすことによって、増えるものがたくさんあるのがノマドライフです。
所有物が多いということは、それだけ出費が多いということの裏返しでもあります。
一番良くないのは、物を所有するために負債を増やすこと。 つまりローンで物を買うということは極力避けるべきだということだと思う。
ローンを避けるべきということは、持ち家や自家用車なんかも不必要ということになります。 特に車なんて、レンタカーで必要なときだけ利用する方が維持費もかからないし、身軽です。
住居は常に必要となるものなのでちょっとむずかしいのだけど、物理的に移動できない不動産の所有権を、30〜40年もかかるローンを組んで手に入れているということを考えるとやはり持ち家も避けるべきなのでしょう。
それ以外にも役立つノマドライフの練習法
そんなわけでお金の使い方に関するノマドライフ式練習法を紹介してきたわけですが、それ以外にも参考になる練習法がこの書には色々記載されてます。 例えばこんな感じ。
- 週1回 「会社に行かない日をつくる」
- 絶えず移動する
- 「定期的な拘束」を排除する
- いつもと違うことをやってみる
- モチベーションは上げ下げしない
などなど。 ノマドライフの本質は「時間や場所に拘束されない働き方」を目指すものなので、お金以外のトレーニングについても不労所得生活に通じるものがあるんじゃないだろうかと、僕は思います。
気になったらこのノマドライフ、読んでみることをオススメします。
まとめ
実際問題、100%不労所得で生活するという領域に到達するのはそうそう簡単なことじゃないと思うんですよね。
日本でそれなりの生活をしたいのであれば最低でも15~20万円はほしいところ。 それを全て不労所得でまかなうというのは相当の資産がないと無理っぽいです。
しかし、少しずつでも不労所得があるのであれば、それを生活のひとつの支えにしてノマドライフのような働き方をスタートする足掛かりには間違いなくなるはず。 特にこういう生き方は身軽なうちからスタートさせることが重要だと思うんですよね。
というわけで個人的には「不労所得50%、ノマドで収益50%で自由に生活する」ことを一旦は目標に生きるのが現実的に手の届く範囲なのかなと思ってます。
そうすれば、フルタイムで一つの場所に拘束されることなく、生きていくことができるんだよなあ。 場合によっては不労所得で足りない部分はバイトなりで補うこともできるわけだし。 (さすがに、一生はキツいけど。)
場所に依存しない働き方をして、少しずつ不労所得を増やす仕組み作りを進めていき、不労所得の割合を増やす。 そして不労所得比率を100%へ…。 というのが理想的なノマド生活かな。
20代だって不労所得で生活したい! そのためにみんなが知っておくべきこと / 始めるべきこと | 怠け者の20代が投資やってみたブログ
また、前にも書いたのだけど東南アジアのような比較的生活費を低く抑えられるエリアも視野に入れられるのであれば、更に自由度は増します。
不労所得が月10万円あれば東南アジアで暮らせるかどうか、試算してみた | 怠け者の20代が投資やってみたブログ
ノマドで出来る仕事ならば、当然東南アジアでもできますからね。 独り身の旅好きなら、こういう生活にぜったい適合できるはず。
ノマド生活しつつ、最低限の収入を不労所得で得る。 これこそぼくの考える最強の生活スタイルだと思うんだよなあ。
おまけ:お金との付き合い方を学ぶなら
これからお金とどうやって付き合っていくか、どうやって増やしていくかを学びたいということであれば、ピッタリの勉強会があったのでこちらも紹介しておきます。
ファイナンシャルアカデミー社主催の「お金の教養講座」です。
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参加した際のレポートはこちらにまとめてます。
それでは!