ちょっと久しぶりに単語勉強。 投資信託にかかるコストをチェックするうえで良く出てくる「信託財産留保額」という単語。
投資信託を学ぶ上では避けられないコスト。 字体はなんだか難しそうなことを言ってますが、簡単なことです。
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信託財産留保額とは
信託財産留保額とは、投資信託商品を売り払うときに発生するコストのこと。
その投資信託を持ち続けている人が受けるリスクや費用などを、持ち続けている人だけではなく売った人にも、手放す人にも支払ってもらおうという、平等性を確保するための仕組みということらしい。
また、運用側からしてもあまりに頻繁に売買を繰り返されてしまうと、安定的な運用をする上での妨げになるという観点から、投資信託に設定されていることが多いようです。
いわば「売却時のペナルティ」ということになるみたいですね。
信託財産留保額がゼロの資産は流動性が高い
この信託財産留保額、結局は売却時のコストなので少なければ少ないほど良しということになります。 まあ当然だけど、投資信託に関してはコストは少なければ少ないほど良し、という話になります。
また、この留保額がゼロの場合は自分で自由に資産を換金したり切り崩せたりする状態、つまり流動性が高い状態になります。
例
例えば、資産として1000万円の投資信託を持っていた場合。
このとき200万円を車の購入などで必要となった場合は、この資産を切り崩して購入費用に充てるということを考えます。 留保額がゼロであれば、信託会社に費用を払うことなく200万円を換金できるということになります。
つまり信託財産留保額がゼロの商品は「お金が必要になったらいつでも切り崩せる資産」ということですね。
逆に少しでも留保額が設定されている商品は、資産を切り崩すのに多少なりともコストがかかってしまうという話になります。
実際に信託財産留保額が設定されている商品
ということで信託財産留保額の意味についてはだいたいわかったんですが、実際に商品を見渡してみると、実はこの信託財産留保額が設定されていない商品も多いみたいです。
僕が所持している投資信託や、気になっている投資信託をざっと見てみるとこんな感じ。
投資信託 | 信託財産留保額 |
---|---|
SMT インデックスバランス | 0.1% |
ダイワ米国リート | 0% |
ダイワ・ブラジル・レアル債オープン | 0% |
eMaxis (8資産均等型) | 0.15% |
ワールド・リート・オープン | 0% |
まとめ
- 信託財産留保額は「売却時のコスト」
- 留保額が少ない方が自由に切り崩せる資産である
- 留保額がゼロか、有かは商品によるので要チェック
- 小さい額なので、必要に応じて気にせず換金してしまえば良い
投資信託のコストとしては、この信託財産留保額と「購入時手数料」そして「信託報酬」の3つを抑えておけば、そのファンドの方向性とコストがだいたい読めてきますね。