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2月から、ブラジルの通貨レアルの市場価格が急落しています。 これで自分がレアル通貨の商品を持っていなければ何も気にすることはなかったのだけど、実は僕もブラジルレアルの債券を所有していたのです。

当然、ブラジルに関連する投資信託の価格もグングン下落中です。 うーん、どうしたものか。

photo credit: Bandeira do Brasil via photopin (license)

 

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ブラジルレアルの急落の原因

2014年10月が44-46円台だったのに対して、2015年2月頃から急激に下落、36-38円台にまで価格が下落してしまいました。 2月〜4月までの推移を見るとまさしくジェットコースターと言わんばかりの下落幅…。
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今回の急落の原因は「国営企業の汚職問題」「為替介入の方針変更」によるものとされているようです。 

ブラジル・レアルは下落傾向が続いています。

3月12日には1米ドル=3.17レアルと2004年6月以来の安値水準まで下落しました。

ペトロブラスの汚職問題や景気停滞感、為替介入の方針が変更される可能性に対する警戒感等の要因に加え、財政健全化策の進展に対する懸念がレアルを更に押し下げる要因となりました。


ブラジル・レアルの下落と今後の見通し

損切りするには遅すぎる

実際、僕もブラジルレアルの国債の商品をいくつか所持していて、当然今回の下落が僕の試算にも影響しています。

他の日本株式や米国REITなどでかろうじて総資産はプラスに動いているものの、このブラジルレアル下落が結構影響してプラマイゼロに近いぐらいにはなってしまっているような気がしますね。

下記、「ブラジルレアル債オープン」の基準価格の推移。
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過去に「一カ国にだけに投資するのは怖い」という理由で、ブラジルレアル債を半分くらい売却してその他のREITなどに投資しなおした経緯があるのだけど、もし今もほぼフルでレアル債を所持していたらと考えると、ゾッとするな…。

ここまで下がってしまってから、これ以上損をしないように売却するといういわゆる「損切り」をするにはちょっと遅すぎるんじゃないだろうか。 

ここまで下がると、座して待つのみ

もともと売却予定で考えていたのだけど、そこに追い打ちをかけるような価格下落。 こうなると、もう下手に行動するよりも待機、塩漬けにして座して待つ事の方が得策のようにも思えます。

大国だけど新興国である

ここ10年間の推移を見てみると、価格の上昇・下落の幅が大きい通貨だということがよくわかりますよね。
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2008年のリーマン・ショックでは70円から現在とほぼ同じ40円台まで急激に下げている。 これは今回の下落以上のとんでもない落差。

まあ、リーマン・ショックではほぼ全ての通貨の価格が下落に転じたので別にレアルだけに限った話ではないのですが、それ以外の部分を見ても上がるときはグンと上がり、下がるときはグンと下がるという、振れ幅が大きい印象をどうしても受ける。 

上がるときは急激に上がるけど、下がるときは急激に下る通貨というイメージが強いです。 完全に新興国のパターンですね。

そうなると長期的・楽観的に考えれば「またそのうち上昇に転じるんじゃないかな」という(だいぶぶ楽観的な)期待もあったりするわけです。

 

もともと一国だけの商品ではなくてバランス型に近い形にシフトしようとしていた中でのこの下落。 ある意味では経済通貨の流れを読む上では結構スリリングな勉強になったんじゃないかな…とか無理やりポジティブに考えておきます。

そもそも投機ではなく投資という考え方なので、一挙一動に振り回されずに監視していくのが、いいのだろうなあ。