ちょうど今、日本中が円安で苦労しているという話題が毎日のようにニュースで聞かれる訳だけど、この円安によって得をしているものが実はあるんですよね。
それが、アメリカを主とした海外債権や海外株式へ投資をしている投資信託商品のことなのだけど、見事に円安になるにつれて基準価額が上昇しているようです。
これは購入のチャンスか!? と思ったけど、ちょっとだけ待って冷静に判断してみます。
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ドルレートと比例して価格が上昇している可能性
ドルレートがどんどん円安に傾いていく中で、いくつか平均的なノーロード・バランス型ファンドの基準価額の推移をチェックしてみました。
そうすると海外債権や海外株式へ投資するタイプのものは、急激に円安に触れた10月頃から急激に値上がりしているみたい。 例えばこのチャートなんかを見ると、10月中旬からドル円と連動して急激に値上がりしているのがよくわかる。
ちょうどここ1週間くらいでドルレートが121円→118円にちょっとだけ戻った時に、基準価額も連動して元に戻っている所に注目すると、この基準価額はまさしくドル円レートそのものと言えそうです。
ちなみに参考にしていたのは「ダイワ外国3資産アロケーション・ファンド」という商品。 海外債権、株式、REITを市場の状況に応じて資産配分を変更しながら投資していくというノーロード投資信託です。
「今買う」のは得策では無い?
例えば今購入して、その後基準価額がゴリッと下がる可能性もあることを考えた場合、購入自体にリスクがあるという考え方をするのが自然だと思いますね。
ちょうど今日は衆議院選挙をやっている真っ最中。 この選挙の結果次第で与党・野党の勢力図が大きく変わるようなことがあれば、それがドルレートや基準価額に反映されるかもしれない。
もちろん更に円安に触れる可能性もあるし、そうなれば基準価額は上がります。 そうすれば分配金も上昇するというメリットはあるのだけど、すでに円安で騒がれている昨今のことを考えるとこれ以上の円安進行は、あまり無いんじゃないかなと個人的にはちょっと思ったりしてます。 …といっても、僕は経済のプロではないので勘の域を出てないのだけど。
円安に触れる前に買っておけば良かった
こういったドルレートと密接に関わっているような商品の場合を考えると、値上がりしてから購入するのは逆効果なんじゃないかと思いますね。 この商品を値上がりする以前の状態で手に入れていれば、円安での利益を享受できたのかもしれない。 今から購入しても、これ以上どんどんと基準価額が増えていく可能性は低そうな気がします。
しかし円安でほとんどの人が苦しんでいる…と報道されるなかで、こうして円安の利を得ることができるのも海外投資の利点のひとつですね。 日本円だけで資産を持っていると、こうした円安・円高に振り回されることになるので、できることなら円高の時期になるべく海外投資をして、ポートフォリオの海外投資分を増やしていけると良いですね。