はい、こんにちわ!
投資信託に「ノーロード」という言葉があります。
投資信託で投資をしていくうえで、ほぼ必ず目にすることになるこの単語。 一体、どういう意味なんでしょうか?
今回は、このノーロードという単語についてご説明しますね。
投資初心者にもやさしくなるよう、なるべく専門用語を使わず、図解やわかりやすい言葉でまとめました!
それでは、どうぞ!
目次
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この記事のポイント!
- 「ノーロード」とは購入手数料がかからない投資信託のこと
- 基本的にノーロード投資信託を買うほうがお得
- 「購入手数料がかかる投資信託の方が儲かりやすい」ということはない!
- ノーロード投資信託の中でも、コストが低いものを選ぼう!
ノーロードとは「購入手数料が無料」という意味
ノーロードとはズバリ「購入手数料が無料」という意味です。
投資信託は「商品」なので、販売会社からお金を支払って購入することになります。
この投資信託には、「購入手数料がかかるもの」と「購入手数料がかからないもの」の2種類が存在するのですね。
投資信託はこの2種類!
- 購入手数料がかかるもの: ふつうの投資信託
- 購入手数料がかからないもの: ノーロード投資信託
ここでは便宜上、ノーロードではない投資信託を「ふつうの投資信託」と呼ぶことにしますね。
この2種類の違いは以下の図の通り。
購入手数料を取られるか、取られないか。 単純にその違いです。
ノーロードの「ロード」は手数料という意味
ちなみに、英語で手数料のことを「ロード」(Load)と呼びます。
ノーロードは「No Load」となり、購入手数料がかからない投資信託を日本でも「ノーロード投資信託」と呼ぶようになったわけですね。
買うなら断然、ノーロード投資信託!
さて、ノーロード投資信託とそうでない投資信託、どちらを買えばいいのでしょう?
先に結論を書いてしまうと、「ノーロード投資信託を買えばOK」です。
ノーロード投資信託の方がお得な理由
なぜノーロード投資信託を買う方がお得なのでしょう?
それは単純に「コストが低い方が良い投資信託」だからです。
注意! 「手数料がかかる=良い投資信託」ではない
「安物買いの銭失い」なんて言葉があるように、ふつうあまりにも安い商品には欠陥があったり、壊れやすかったりするものですよね。
しかし投資信託の場合は、この言葉はあまり当てはまりません。
なぜなら、投資している対象がノーロード投資信託もふつうの投資信託も、変わらないからです。
例えば、日経平均に登録されている225の株式銘柄に投資するという「国内株式インデックスファンド」という投資信託があります。
このインデックスファンドの場合、ノーロード投資信託でもふつうの投資信託でも、投資する対象の企業は同じです。
両方とも、日経平均に登録されている銘柄であるトヨタ、ファーストリテイリング、KDDI、花王などなど…。 これらの銘柄に同じ比率で投資をしています。
まったく同じ比率で同じ銘柄に投資をしているので、それによって得られる利益も、基本的には同じになります。
しかし、ふつうの投資信託の方では購入手数料を事前に取られているため、得られる利益はノーロード投資信託よりも確実にマイナスになってしまうのですね。
投資による利益は、100%確実に出るかどうかはわかりません。
マーケットが成長する時もあれば、逆に縮小してしまうタイミングもあるからです。
しかし、購入手数料は、設定されている分は必ず取られてしまいます。
利益は出るかどうかはわからないけど、コストは必ず取っていく、というのが投資信託なのです。
- 投資による利益: どれぐらい出るかはわからない(不確実)
- 購入手数料: 必ずコスト分を差し引かれる(確実)
購入手数料3%の投資信託を買った場合
ノーロード投資信託と、購入手数料3%の投資信託を買った場合を比べてみると、こうなります。
購入した時点で、3%である3万円が差し引かれ、手元に残るのは97万円です。
この97万円分の投資信託に応じて、投資の利益が出るということになります。
(投資信託は、保有している口数によって得られる利益が変わるため。)
ということは、同じ金額を支払って買ったにもかかわらずノーロード投資信託の100万円よりも利益が低くなってしまうのですね。
これは言い換えれば、購入する時点でハンディキャップを負っている状態だといえます。
3%と言われるとそれほど大きな差には見えないかもしれませんが、実際にはこの3%が、積もり積もって大きな差となっていきます。
投資信託は長期で保有することが多くなるものなので、小さな手数料の違いが、最終的なリターン(得られる利益)に大きな違いを与えることにつながります。
こうした理由から「コストが低い方が良い投資信託」とされています。
結局のところ、投資のプロに任せても儲かるかどうかはマーケット次第なので、それならばコストが安い投資信託のほうがトータルで儲かる確率が高いよね、ということなのですねー。
ノーロード投資信託でもかかるコストがある
もうひとつ注意しておきたいポイントとしては、ノーロード投資信託だからといって、すべてが無料ではない! というところです。
投資信託は、主に下記の3つのコストがかかります。
- 購入手数料
- 信託報酬
- 信託財産留保額
上でも説明したとおり、ノーロード投資信託には購入手数料はかかりませんので、かかる手数料は「信託報酬」と「信託財産留保額」の2つということになります。
特に重要なのがランニングコスト(持っている間ずっとかかるコスト)である「信託報酬」です。
このコストにはノーロード投資信託の間でもひらきがあり、比較してみるとかかるコストが2倍ぐらい差がある…というものまであります。
たとえば下記の図は、同じ対象に投資する投資信託どうしですが、これだけの手数料の違いが発生します。
ノーロード投資信託なら何でもよいというわけではなく、ノーロード投資信託の中でも低コストのものを選ぶ必要がある、ということですね!
この信託報酬について、もう少し詳しく知りたい! という方はこちらの記事をどうぞ。
信託報酬って、実際いくらかかっているの?わかりやすく説明・計算します
まとめ
- 「ノーロード」とは購入手数料がかからない投資信託のこと
- 基本的にノーロード投資信託を買うほうがお得
- 「購入手数料がかかる投資信託の方が儲かりやすい」ということはない!
- ノーロード投資信託の中でも、コストが低いものを選ぼう!
以上、投資信託の基礎知識、「ノーロード」という単語についてでした!
ノーロード投資信託は、いわば足切りの基準だとも言えます。
上でも書いたとおり、購入手数料がかかる投資信託は、購入の時点でハンディキャップを負うことになります。
ということは、余計なハンディキャップを追わないノーロード投資信託を選ぶということが、ある意味で最低条件でもあるのですね。
証券会社のホームページでは、こうしたノーロード投資信託だけを検索することもできるようになっているので、その中からコストの低い投資信託を探していくことをオススメします。
以上、ご参考までに!
それでは!