これから人口ボーナスを迎える国だけに投資!「iTrust 新興国株式」を見てみる

先日、新興国系のインデックスファンドの紹介をしましたが、どうも「新興国ファンド」の組入比率に少々疑問があります。

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  • 超低コスト・新興国株式3ファンドを比較。 それぞれ微妙に異なる組入国比率!
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    というのも、世間では新興国という扱いながら、人口ボーナスが終了していて人口減少がはじまりつつある国などが、平気でインデックスの対象として残っているからです。

    「新興国の成長に投資する」というのが新興国株式の目的であるにもかかわらず、組入対象が頻繁に入替えられていないので、こうした歪みが起きているのだと思います。

    正直なところ、新興国株式インデックスファンドはその目的に必ずしも沿えていない…というのがぼくの今の考えです。

     

    そんな中でぼくが少し気になっているファンドがあります。

    「これから人口ボーナスを迎える新興国にだけ投資する」という、名目の新興国株式ファンド、iTrust 新興国株式についてご紹介しますね。

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    iTrust 新興国株式

    iTrust 新興国株式は、ピクテ投信が運営する新興国株式ファンドです。

    iTrust新興国株式 | ピクテ投信投資顧問株式会社

     

    項目内容
    投資対象新興国の中でも相対的に高い成長が
    見込まれる国を選定して株式に投資
    運営会社ピクテ投信投資顧問
    信託期間無制限
    設定年月2017年4月
    純資産額なし
    (2017年7月末設定開始のため)

    まだ新しく、2017年4月に運用開始されたばかりのファンドになります。

    コンセプトを紹介した動画もYouTubeで公開されていました。 こちらもどうぞ。

    投資対象

    特徴はやはり、新興国株式のなかでも高い成長が期待される国、特に労働人口の上昇が見込まれる国、人口ボーナスをこれから迎える国(もしくは人口ボーナスの最中)のみに投資するとしている部分です。

    「労働人口の増加/減少」に着目して、投資する対象国を選定することになります。

     

    具体的には南アフリカ、インド、ブラジル、メキシコ、マレーシア、インドネシア、トルコ、コロンビア、チリなどを組入対象としています。

    逆に、新興国という扱いながらも今後労働人口の減少が予想されている国…中国、韓国、台湾、ロシアなどは、組入対象から外されています。

    下記画像で、赤色が対象国、灰色が対象外となる国です。

     

    主に新興国の中でも相対的に高い成長が期待される国の株式に投資します。

    労働人口が拡大している国に注目して投資を行うことでリターンの獲得を狙います。

    外貨建て資産については、原則として為替ヘッジを行いません。

    また特定の指標に合わせて運用するファンドではないため、インデックスファンドではなくアクティブファンドという扱いになります。

    先日紹介した3つの新興国株式ファンドは広く提供されているインデックスに沿って投資をするインデックスファンドなので、このファンドとは少々色合いが違ってきていますね。

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    国別の投資比率はこんな感じ

    ということで、気になる実際の投資比率はこんな感じになっています。 (2017年6月の月次レポートより引用。)

    国名比率
    インド18.3%
    南アフリカ15.1%
    メキシコ12.8%
    ブラジル12.8%
    マレーシア11.9%
    その他の国28.2%
    コール・ローン等
    (その他資産)
    1.0%

     

    上でも書いたとおり、労働人口の増加が見込まれる対象国のみを含めた形です。

    もちろんこの組入国は通常の新興国株式インデックスにも含まれている国もあります。

     

    また、マレーシア以下の国々の投資比率は「その他」にまとめられているため、現状では詳細不明です。

    この手のファンドだとその他の投資比率の部分が重要になるのに、ざっくりと省かれてしまっているのは少々不親切な感じがしないでもないですね…。

    組入上位10銘柄も見てみます

    参考として、組入の上位10銘柄もまとめておきます。

    銘柄名業種比率
    コグニザント・
    テクノロジー・ソリューションズ
    インド状況技術サービス3.4%
    マラヤン・バンキングマレーシア銀行3.2%
    ヴァーレブラジル金属・鉱業3.1%
    コカ・コーラ・フェムサメキシコ飲料3.0%
    ファースト・アブダビ・バンクアラブ首長国連邦銀行3.0%
    グルポ・メヒコメキシコ金属・鉱業2.9%
    テレコムニカシ・インドネシアインドネシア各種電気通信サービス2.8%
    マルチ・スズキ・インディアインド自動車2.7%
    アングロ・アメリカン南アフリカ金属・鉱業2.7%
    テレフォニカ ブラジルブラジル各種電気通信サービス2.4%

     

    これらの銘柄も、通常の新興国株式インデックスにも含まれているものがいくつかありますね。

    そのため、基本的には対象国をしぼったものの、その国の中で投資する対象の銘柄はインデックスファンドとあまり変わらないと考えておいて、よろしいかと思います。

    手数料

    気になる手数料はこちら。

    手数料料率
    購入手数料0%
    信託報酬
    (税込)
    1.167%
    実質コスト不明
    (運用報告書がまだのため)
    信託財産留保額0%

     

    購入時のコストである購入手数料、および売却時のコストである信託財産留保額は0%です。

    そしてランニングコストである信託報酬は1.167%に設定されています。

    やはりインデックスファンドではないため、それらと比べると少々高めの設定になっているように思います。

    低コスト新興国株式インデックスと比べるとこんな感じ

    ファンド信託報酬
    eMaxis Slim
    新興国株式インデックス
    0.3672%
    iFree
    新興国株式インデックス
    0.3672%
    Exe-i
    新興国株式ファンド
    0.3794%
    iTrust
    新興国株式
    1.167%

    ただでさえ業界最低水準である超低コストファンドと比べるのは酷ではありますが、手数料の違いはこのような感じになっています。

    購入できるネット証券はこちら

    iTrust 新興国株式を購入・積立できるネット証券は以下の通りです。

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    まとめ

    イマイチ新興国株式インデックスのメリットが感じられないなか、こういう考えのファンドが登場してきたのはとても興味深いところです。

    ただ、やはり手数料上はまだ少し高いかな、と感じてしまうのも事実なのですが…。

     

    逆に言えば手数料の面がクリアーされたら、手放しで積立対象にしても良いんじゃないかと思うぐらいには、面白いファンドだと思っています。

    新興国の世界は移り変わりが早いので、インデックスもそれに合わせてどんどん変化させていってほしいところですね。

    その時の主力の業界に合わせて、組入銘柄を積極的に変えていくダウ・ジョーンズのように。

     

    以上、ご参考までに。

    それでは!

    ちなみに、最近インドネシア株式にも投資しています。

     

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