暴落相場に惑わされない考え方が「2020年に大差がつく長期投資」を読んで学べる

Cap 2015-09-03 16.41.41

2020年の東京オリンピックのエンブレムが撤回されましたね。

僕らが生まれてから、あまりめでたいニュースが無いままの人生を過ごしていて、ようやく国民を上げて祝福できるイベントが行われるのかなー!

…と思ったら、今度は内輪での利権の問題や、それに対する内輪もめともいうべきバッシングが巻き起こってます。

なんだかなー。 ってモヤっとしますよね。

まあ、スタジアムもエンブレムも国民の目の届かないブラックボックスなところで決められてしまったことなので、そういうのに厳しい目が向けられていることは良いことだと思うのだけど。

 

で、こんな本を読んでました。 「2020年に大差がつく長期投資」という本。

僕も長期投資で資産を増やそうぜ、と書いているところなので、この書籍のタイトルは大いに気になります。 お休みを利用して一気読みしてみました。

具体的な方法論というよりは、長期投資の考え方についてうたった書籍という感じ。 長期投資とはなんたるかが語られてます。

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関連記事

2020年に大差がつく長期投資

2014年10月頃の書籍。 買ってから気付いたのだけど、ときどき名前を聞く「さわかみファンド」の会長・澤上篤人氏によるもの。


さわかみ投信株式会社|さわかみファンド・資産運用・投資信託・長期投資

そういえばこの人のファンドも長期投資をうたっている一人だって話を、別の書籍で読んだなあ…。

語り口はまあ独特というか独特で、言い方が悪いかもだけどおじいちゃんの自慢話を聞いているような感じもするのだけど、結構面白い。

日本の抱えるリスクの話

書の序盤は、この国が抱えるリスクの話がこれでもかとぐらい書かれてます。

 

とりわけこの書で重要で興味深いのは、日本が国債での借金に頼って財政を維持している状態は限界に来ていて、いつ国債価格が暴落してもおかしくないという話。

一般的に「日本国債は安全資産」という言われ方をしているのだけど、財政破綻をすると真っ先に価値が暴落するのは日本国債だという。

価格がほとんど変動しない日本債券の価値が、財政破綻にともなって保障されないということになれば、みんな一斉に手放し、価値は暴落するだろうと考えられているらしい。

 

国債に頼っているのは日本政府で、国家予算の半分を国債(つまり借金)でまかなっているという状態が続いている。

借金しっぱなしで永遠に切り抜けられるはずもないので、いつかは破綻するだろうと言われているのだけど、なんだかんだでずっと長いこと維持されてきている、というのが今の状態なのだと。

そもそも、借金以外にもこの国って不安要素ばかりですしね。 人々は仕事で疲弊してるし、忙しい割にお金は手に入らないし、年金制度も破綻しそうだし、なんなんだよこの国! て感じ。


20代がこれからガムシャラに働いても資産を築けない大きな理由 | 怠け者の20代が投資やってみたブログ

 

要するに「まだ大丈夫でしょ」という甘えが国中に蔓延していて、国債は安全資産だと思い込むことで安全資産という扱いをされているということになるようだ。

いわば2011年の大震災の原発の安全神話と同じように、「みんなが大丈夫だというから大丈夫」という状態がずっと続いていて、いつかは破綻なりパンクするだろう、という話ですかね。

それが10年後なのか、50年後なのかはわからないけど、国債という面でも日本はどんどんヤバい状況に陥っているということは事実っぽい。

暴落相場でこそ買う

で、話を株式相場に戻すと、長期投資のキモは「暴落相場でこそ買う」ことにあるという。

この書の中では「生活者にとってなくなっては困る企業に投資しよう」と言っている。 生活に欠かせない企業は、大規模な価格の暴落でもまたすぐに価格上昇に転じるということらしい。

具体的な例として、震災の時に国民生活に貢献して「大切さを実感した企業」などを挙げていた。

たとえばエネルギー関連の企業などは、やはり国の運営に大いに関わってくる部分なので、仮に暴落相場で値を下げたとしても、また間違いなく復活するはずだ、ということ。

(どうでもいいことだけど、実は当時、僕もエネルギー関連企業で働いていたことがあって、その時はグループの会長や社長が政界に働きかけて、復旧に貢献した…なんていう話も聞いたりしました。)

 

暴落相場でこそ買う…。 この書ではこれを応援買いというような感じで呼んでた。

まあ応援買いというとちょっと青臭い話のような、理想論のような気もするけど、言っていることはやはり真っ当なことだし、何より相場はまた戻るというのは今までも事実ですからね。

バブルの崩壊でも長期投資は無関係

中盤では、日本の今までの資金のフローと、バブルの形成から崩壊までの流れに関する話が書かれてた。

こないだこのブログでも話をした資産の「狼狽売り」によって、バブル崩壊が起きた…という当時の状況についても書かれてました。


株価や指数が軒並み下がっている時こそ平常心で積立投資。 狼狽売りは厳禁ぞ | 怠け者の20代が投資やってみたブログ

僕は当時は幼稚園児ぐらいの年齢だったので当然実感はないのだけど、その後の「失われた20年」とか呼ばれる陰鬱な景気というものは嫌というほど実感してるしなあ。

 

このバブル崩壊の流れ、ある意味ではちょうど現在起きている中国経済のバブル崩壊のそのものを解説してくれているようで、これがちょっとなかなか面白い。

ある意味では今の中国経済が停滞していくのを見るのは(張本人には悪いけど)格好の勉強素材になってるんじゃないかなぁ、と思います。

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投資家はこうあるべき、という考え方の書籍

そういうわけで、全体通して読んでみると、具体的に初心者向けに「こういう風に投資したらいい」とか「こういう投資信託を買ったらいい」というような話は、ぶっちゃけほとんどなかったです。

本のタイトル的にはもっと個人投資家に長期投資をすすめるようなタイプの、パーソナルな内容の具体的方法論の書籍かと思ったのだけど、どちらかというと投資家のマインド、考え方を示したものだったといえる。

(著者自身のさわかみファンドもあまり紹介するような風ではなかったな。 こういう書籍だと最終的には宣伝になったりするのだけど、たぶん切り離して考えてるのだと思う。)

 

とはいえ、長期投資を考えている人達にとってはこういう考え方があるということは頭に入れておいて損はないんじゃないかしら。

ちょうど現在、下げ基調にある今の相場を眺めながらこれを読むと、なんというか、かなり精神的余裕が出る気がしますよ。

日経平均も他の市場指数も結構下げてきているけど、暴落相場はチャンス! というマインドがあるなら、気持ちもラクだし、続けられる気がしますよね。

 

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